2011 Fiscal Year Annual Research Report
高周波スイッチング増幅器を用いた電源回路の集積回路化およびデジタル制御
Project/Area Number |
21560420
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Research Institution | Fukuoka University |
Principal Investigator |
末次 正 福岡大学, 工学部, 教授 (60279255)
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Keywords | 移動体通信 / マイクロマシン |
Research Abstract |
オンチップ電源の性能向上のために、1MHzのE級増幅器のプロトタイプ回路においてデジタル制御系を組み動作特性を測定した。このデジタル制御系において負荷回路のVSWRをデジタル表示するプログラムを作成し取得したデータをデジタルデータとして記録できるようにした。 さらに、E級増幅器からインピーダンスが変動する負荷に電力を供給する場合に、インピーダンスの変化が急であるとE級増幅器のトランジスタに過度な電圧がかかりトランジスタが破壊されると言う現象が起きているため、負荷インピーダンスの急激な変動に対してもトランジスタが破壊されないような保護回路の研究を進めた。その結果、IEEE International Conference on Power Electronics and Drive Systems(PEDS2011)においてE級増幅器の出力波形のエンベロープの負荷インピーダンスの変動による過渡的な応答を解析的に求めた結果を発表した。また、E級増幅器にトランスを用いることによりトランジスタの過度なピーク電圧をクランプして下げる回路においてダイオードを同期トランジスタに置き換えることによりクランプ時間を調整できるようにした回路を提案しIEEE International Conferenceon Power Electronics(ECCE Asia)において発表した。また、E増幅器の出力にダイオードを付加することにより負荷インピーダンスの急激な変化により過度な出力電圧が発生したときに出力をクランプし、その結果トランジスタにかかる過度な電圧を下げる回路を提案しIEEE Annual Meeting of IEEE Industrial Electronics Societyで発表した。
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