2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21560426
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
平田 廣則 千葉大学, 大学院・工学研究科, 教授 (60111415)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小圷 成一 千葉大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (70241940)
岡本 卓 千葉大学, 大学院・工学研究科, 助教 (40451752)
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Keywords | システム工学 / 複雑ネットワーク / マルチエージェント / 自己組織化 / 多目的最適化 / ソフトコンピューティング |
Research Abstract |
本研究では,望まれる(所望の)構造・特性を有する,ネットワーク構造を持つ大規模(複雑)システムを生成するモデルの最適設計手法の開発を目指した研究を行っている。とくに,ネットワークの規模が動的に成長していく,成長機構を有するネットワークを最適設計する手法の開発を目的とした研究を行っている。本年度は,昨年度に提案した「成長を伴う複雑ネットワーク設計手法」について,(1)さまざまな最適化手法を適用した場合についての有効性の検証,(2)内部リンクのつなぎかえを導入した新手法の提案,(3)成長に対して制約がある場合における有効性の検証を行い,3件の学会発表を行った。(1)では,成長を伴う複雑ネットワーク設計手法における1ノード成長時のリンク先決定問題の解法に,Simulated Annealing, Boolean Particle Swarm Optimization法を応用し,従来の遣伝的アルゴリズムによって得られた結果との比較を行った。結果として,Boolean Particle Swarm Optimization法が,とくに計算時間の面で優れていることを確認した。(2)では,成長を伴う複雑ネットワーク設計手法において,既存ノードのリンク構造の変更を伴った手法を提案し,従来手法と比較して,優れた結果を得られることを確認した。(3)では,成長を伴う複雑ネットワーク設計手法におけるリンク先決定が,ノード問の物理的距離と1つのノードが持ちうるリンク数によって制約を受ける場合について,その有効性の検証を行った。(1)と(3)は,成長を伴う複雑ネットワーク設計手法の汎用性の検証に寄与し,(2)は,初期ネットワークが不適切な場合でも所望のネットワークが得られる手法を提案しており,本研究課題の目的に大きく寄与する成果であると評価できる。
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Research Products
(3 results)