2011 Fiscal Year Annual Research Report
ユーザ特性を反映したサービス連携方式によるユビキタスネット社会の構築技術
Project/Area Number |
21560430
|
Research Institution | Osaka Prefecture University |
Principal Investigator |
松本 啓之亮 大阪府立大学, 工学研究科, 教授 (90285304)
|
Keywords | サービス連携 / ユビキタス / エージェント |
Research Abstract |
携帯電話やPDA市場の成長には目覚しいものがあり,ユビキタスネット社会においてもこれら情報端末からのアクセス可能性が重要視されている.そこで提案システムは表示装置としてPCと携帯端末を考慮して,GAE(Google App Engine)上にクラウドシステムとして実装した.また,多くのユーザの利用を促し容易に利用できるように,一部の機能をMozilla Firefoxの拡張機能として開発した.このため,ユーザは様々な環境下で利用可能となった.実行結果はアクセス元表示装置に適した形式に整形してユーザに提示する.このとき,表示装置が携帯端末である場合,結果はJSON(JavaScript Object Notation)形式を用いて携帯に表示できるようにした. システム開発において,要求仕様や実装技術の変化に伴うシステムの度重なる移植作業で発生するコストの削減が問題となっており,その解決策としてモデル駆動開発がある.そこで本研究ではUML(Unified Modeling Language)を用いたモデル駆動開発の手法を考案し,提案システムの開発にこの手法を適用した.その結果,品質の良いソースコードを生成し従来手法より自動生成率を向上させることにより開発の作業量を削減できることを確認した. また提案システムをマルチエージェントシステムとして構成し,その信頼性を向上させる手法を考案した.この手法では故障などの予期しない振舞いを検出するためにエージェント間のメッセージをモニタリングする.このモニタリングにより関連情報の取得と保存,望ましくない状態の検出と予測など得られた情報からエージェントの大域的な情報を生成する.さらに,エージェントをそれぞれノードに関連付け,エージェント間の相互依存の重要度を反映させた重みを,ノード間のリンクに貼付けた相互依存グラフを作成する.この相互依存グラフの分析から得られた大域的な情報をレプリケーションシステムに応用することで,複雑かつ動的な環境下でのシステムのパフォーマンスを効率化し,適応的に信頼性を向上させることができた.
|
Research Products
(6 results)