2011 Fiscal Year Annual Research Report
衛星輝度温度画像を用いた極域の気象情報抽出に関する研究
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21560433
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Research Institution | Muroran Institute of Technology |
Principal Investigator |
畑中 雅彦 室蘭工業大学, 大学院・工学研究科, 教授 (20238009)
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Keywords | 輝度温度画像 / 冬季異常昇温現象 / 南極大陸 / 国立極地研究所粒跡線モデル |
Research Abstract |
衛星輝度温度画像解析のための気象観測データのデータベースに基づいて、85GHzの輝度温度画像データの解析を行った。1995年から2000年までの6年間において、検出できた南極大陸での大規模な冬季異常昇温現象イベント(8件)について、その昇温域を同定、その空間的な広がりの変化および時間的な変動を追跡を行った。 得られた各異常昇温イベントの昇温域の面積重心の移動推移と昇温域付近の気象観測点における地上での風速・風向の日平均値との相関を調べた。対象となった昇温域付近の気象観測拠点数が少ないので不明な点も多いが、ある程度の相関が得られた。昇温域の面積重心の移動推移方向と大気塊の移動方向の相関性を明らかにするために、国立極地研究所粒跡線モデル(NITRAM)を利用した大気塊移動方向の推定を試みている。 来年度は、両者の相関性を明らかにする計画である。
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Current Status of Research Progress |
Current Status of Research Progress
3: Progress in research has been slightly delayed.
Reason
昇温域の面積重心の移動推移方向と大気塊の移動方向の相関性を検証する手段の検討・考案に時間を要した。
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Strategy for Future Research Activity |
検討手法が判明したので、集中して処理を進める計画である。
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