2012 Fiscal Year Annual Research Report
衛星輝度温度画像を用いた極域の気象情報抽出に関する研究
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21560433
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Research Institution | Muroran Institute of Technology |
Principal Investigator |
畑中 雅彦 室蘭工業大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (20238009)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 南極域気象 / 異常昇温現象 / 冬季地上気温 / 気象衛星データ |
Research Abstract |
DMSP衛星の85GHz輝度温度画像データより算出された地上気温値とその移動平均値の差画像により、異常昇温現象とその広がりを推定し、地上気温観測値との比較から算出法の妥当性を検討した。対象期間は1995年から2000年までの6年間で、画像上で明確なまとまりを有する昇温領域が4日程度は連続して生じたケースを調べた。また、観測データとしては、DomeFuji, DomeC-II, AGO-A84での地上温度観測値を使い、算出された昇温域の妥当性をチェックした。 この結果、8例の昇温域が抽出された。(1)1995.6.23~6.27の間でオーストラリア沖に出現し南極大陸東部を覆う規模、(2)1995.7.7~7.13の間でインド洋に出現し南極大陸東部を覆う規模、(3)1995.7.27~7.30の間でインド洋に出現し南極大陸東部を覆う規模、(4)1996.6.15~6.20の間で南米沖に出現し南極大陸中央部を覆う規模、(5)1996.7.16~7.24の間で大西洋に出現し南極大陸中央部を覆う規模、(6)1998.6.4~6.7の間でアフリカ沖に出現し南極大陸北部を覆う規模、(7)1998.7,28~7.31の間でアフリカ沖に出現し南極大陸頭部を覆う規模、(8)1999.6.24~6.30の間でアフリカ沖に出現し南極大陸北部を覆う規模。 観測値との比較では、昇温を判定する温度差値の時系列は観測値と良く相似な特性を示したが、昇温終了のイベントがずれる例があった。温度差値そのものは一致せず、5度程度の違いは頻繁に現れる結果であった。また、昇温域の移動と観測点での昇温開始のイベントは全例で良好な一致を示し、昇温域の広がりとその移動については矛盾の無い結果となった。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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