2010 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21560435
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Research Institution | Muroran Institute of Technology |
Principal Investigator |
湯浅 友典 室蘭工業大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (60241410)
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Keywords | 経皮モニタリング / 携帯電話内蔵カメラ / ユビキタス / RGB画像 / 生体情報推定 / 健康診断 |
Research Abstract |
[5]深さと厚みの算出・表示ソフト開発 撮影画像データをまず,(1)校正データで補正後,(2)周囲正常部のメラニン・血液濃度を開発済みの重回帰分析で推定し,(3)前年度の[3]で作成した参照テーブルを介して深さと厚みを算出し,最後に(4)内出血の3次元形状分布を表示するソフトウェアをWebアプリケーションとして開発した. [6]健康診断システムのフレーム構築と実験 携帯電話のインターネット接続機能を利用して,大学内に設置されたWebサーバと通信可能な健康診断システムのフレームを構築した.Webサーバは前年度の[3]で構築した「吸光度比-深さ特性」の参照データベースを含む.携帯電話のカメラ機能およびネットワーク接続機能はメーカーによつて異なるので数社,数機種を用いて性能評価を行った.この際,新設分光測色機を用いてシステム全体の色管理を行った. [7]RGB画像データの解析アルゴリズムの構築 正常人ボランティアの腕・手首静脈(腫瘍の代用)に本手法を適用し,深さと厚みの計測可能性を確認した.特にヒト皮膚に対する画像感度,血管凹凸分布の水平分解能,深さ・厚み分解能,繰り返し再現性を評価対象とした.次に皮膚科医の協力を得て,真皮性メラノーマ等内部腫瘍や母斑に対して本手法を実施し,測定値の有効性と信頼性を検証した.特に(1)正常部メラニン・血液濃度の推定精度,(2)深さ・厚みの計測精度,(3)撮影・演算・表示の所用時間,の3点に着目し,現在必要な改良・修正を施している.深さと厚みの精度は,100μmまたは5%以下を目指す.
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