2012 Fiscal Year Annual Research Report
複合型擬似生体膜を用いた光ファイバ味覚センサに関する研究
Project/Area Number |
21560445
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Research Institution | University of Yamanashi |
Principal Investigator |
森澤 正之 山梨大学, 医学工学総合研究部, 教授 (30220049)
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Project Period (FY) |
2009-04-01 – 2013-03-31
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Keywords | 味覚 / 膨潤性ポリマ / LB膜 / プラスチック光ファイバ / 光ファイバセンサ / ローダミンB誘導体 |
Research Abstract |
本研究は、軽量でフレキシビリティーが高く、電磁障害に強い、軽量で化学的機能性を付与しやすいという特長を有するプラスチック光ファイバ(POF)に注目し、それを用いた味物質の光学的な検出を目指している。しかし、前年度まで、LB膜作成装置の動作不調によりヘテロLB膜をセンシング層とした味覚センサの研究が遅れている。そこで、本年度は、最終年度ではあるが、LB膜製膜装置を見直し、製膜性の良いLB膜を作成し直すところから始めた。また、ヘテロLB膜以外のPOF型味覚センサへの実現に向けて、POF型ガスセンサ、アルコールセンサなどの開発は引き続き行った。以上を踏まえて、本年度は、以下の2点を行った。 1. 電位感受性色素ドープヘテロLB膜の作成と味物質に対する応答 昨年度に動作不調であったLB膜製膜装置に代え、新たに製膜装置を作成し、ヘキサデシル基を付加したローダミンB色素とアラキン酸とのヘテロLB膜を作成した。作成したヘテロLB膜の蛍光をPOFによって採光し光電子増倍管で味物質に対する測定を行った。しかし、製膜装置の作成に時間を取られ、味物質に対する応答実験が十分に行えず、ローダミンB色素とアラキン酸のヘテロ構造によるセンサの感度、応答性への寄与については不確かなものしか得られなかった。今後、さらに実験を続ける必要がある。 2. POF型味覚センサへの実現に向けたPOF型ガスセンサ,アルコールセンサなどの作成と測定 昨年に引き続き、膨潤性ポリマクラッドを利用したPOF型センサの改良を試みた。味に関連するものとしてアルコール、また、味物質とは直接の関連はないものの、メタンガス、プロパンガス、湿度に対して検出が可能なPOFセンサの開発を行ってきた。いずれもPOFセンサの有用性を示すことができ、味覚センサへの応用が期待できる。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(2 results)