2011 Fiscal Year Annual Research Report
サイバーフィジカルシステムにおける環境適応型制御タスク管理機構の開発
Project/Area Number |
21560464
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Research Institution | Osaka University |
Principal Investigator |
潮 俊光 大阪大学, 大学院・基礎工学研究科, 教授 (30184998)
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Keywords | 制御工学 / システム工学 / サイバーフィジカルシステム / リソース配分 / 最適化 / スケジューリング / センサネットワーク |
Research Abstract |
(1)余代数を用いたシステム表現とスーパバイザ制御 従来の離散事象シメテムのモデルを含むミーリーマシンを余代数で表現し,部分観測のもとでのスーパバイザが存在するための条件を双模倣の考え方に基づいて導出した.さらに,従来のノーマル性には問題があることを明らかにし,修正ノーマルという概念を提案し,そのもとで最大修正ノーマル言語が常に存在することを明らかにした. (2)物理システムの状態を考慮したスケジューリング スケジューラビリティと制御対象の安定性を維持しつつ,制御システム全体のコストを最適化するようなジョブのスキッピング方法を提案した.特に,物理システムの状態を評価関数に取り入れることで,個々の制御システムで外乱に対して安定性の劣化を抑えることができた. (3)協調制御のセンサネットワーク制御への応用 センサ間の通信を頻繁に行うと通信にかかる消費電力が大きくなる.一方で,センサ間のデータ交換の頻度を少なくすると,最適配置への到達が遅れる.そこで,データ通信の頻度を抑えても最適配置へ移動できる制御方法を提案し,理論的に達成できることを示した.さらに,通信間隔と最適配置への収束までに係る時間との関係を詳細に調べ,最適な通信間隔を検討した.
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Research Products
(7 results)