2010 Fiscal Year Annual Research Report
微動を用いた地盤構造評価指標の作成と入力地震動の評価技術への反映
Project/Area Number |
21560513
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Research Institution | Tobishima Research Institute of Technology |
Principal Investigator |
池田 隆明 飛島建設株式会社技術研究所, 飛島建設株式会社技術研究所, 室長 (40443650)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
紺野 克昭 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (40276457)
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Keywords | 耐震設計 / 入力地震動 / 地盤構造 / 微動 / H/Vスペクトル / 地震応答解析 / 地盤モデル / 微動測定 |
Research Abstract |
平成21年度に地盤構造とH/Vスペクトルの方向性との関係を実験(観測)と解析から明らかにした。これを受けて、平成22年度は、設計入力地震動の設定における表層地盤の評価方法に着目し、どの程度の不成層構造までを成層構造として取り扱えるのかを解析から評価を行った。また,平成21年度に引き続き,既往の研究で地盤構造が明らかになっている地点に対して微動測定を実施するとともに、地震観測地点の非線形特性の評価方法について、地震観測記録を微動解析の考え方による方法でのアプローチを行った。 不成層構造の判定については,地盤の層数、層厚、物性値、地盤の傾斜角をパラメータとして評価を行ったが,解析範囲が狭かったこと等により,明瞭な結果が見えにくかったことから,平成23年度に引き続き検討を行う予定である。 微動観測は、2005年福岡県西方沖の地震で比較的強い地震動を受けた地点とし,平成21年度に観測を行っていない地点を中心に実施した。また,2007年能登半島地震の震源周辺域でも実施した。この成果は,入力地震動の評価手法に関するテーマとして,日本建築学会論文集に投稿し,採択・掲載決定となっている。地震観測記録を用いた地盤の非線形特性の評価については,2011年東北地方太平洋沖地震の観測記録を用いて検討を行った。P波到達までの記録と主要動以降の観測記録を微動記録として取り扱い,H/Vスペクトルの卓越振動数の変化から地盤の非線形特性を評価する方法を検討した。その結果,地盤が軟弱な地点は卓越振動数が変化することを明らかにし,その結果を土木学会全国大会に投稿している。
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Research Products
(2 results)