2010 Fiscal Year Annual Research Report
セメント改良した浚渫土,建設発生土の力学挙動の把握と弾塑性モデルによる挙動の再現
Project/Area Number |
21560519
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Research Institution | Nagoya University |
Principal Investigator |
中野 正樹 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (00252263)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山田 正太郎 名古屋大学, 工学研究科, 准教授 (70346815)
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Keywords | 地盤材料学 / セメント改良 / 浚渫土 / 建設発生土 / 弾塑性 |
Research Abstract |
名古屋港ポートアイランド(以下PIと記す)に仮置きされている浚渫土砂は,細粒分が90%以上のものから砂分が30%近くあるものまで分布している.昨年度は後者の浚渫土砂の特性を調べたが,今年度は典型的な浚渫土砂である前者を対象とし,以下の点を明らかにした. (1) 細粒分90%以上の浚渫土砂(浚渫土C)と砂分30%の浚渫土砂(浚渫土S)の違い セメント改良土の流動特性として,100mmフロー値となる含水比は,浚渫土Cの場合80%前後,浚渫土Sの場合は120%となり,浚渫土Sの流動性の方が高い.水セメント比を等しくした一軸圧縮試験においては,浚渫土Cの方が高い一軸圧縮強さを示した. (2) 管中混合固化処理工法を想定したセメント改良土の力学挙動 昨年度の浚渫土Sと同様に,浚渫土Cにおいても,セメント改良により,圧縮量は小さくなり,長期養生を施すことで更なる強度増加が期待できる.セメント添加量が少なく,拘束圧が大きい場合には非排水三軸圧縮試験では浚渫土と類似するが,添加量が多くなり,拘束圧が小さいと,テンションカットと呼ばれる直線(引張り境界)においてせん断面が発生し,破壊に至る. (3) 弾塑性モデルを用いたセメント改良土の力学挙動の再現 セメント改良土を練り返して作製した土を骨格構造の程度を測る基準として,セメント改良土の力学挙動を弾塑性モデル(SYSカムクレイモデル)の応答で再現することを試みた.セメント添加量が多くなるほど練返し正規圧密線の切片Nおよび傾きλが大きくなる.また,セメント添加量の違いは過圧密比の違いに反映されやすく,一方で水セメント比の違いは構造の発達程度に反映されやすいことがわかった.
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Research Products
(7 results)