2011 Fiscal Year Annual Research Report
都市河川を対象とした参加型アセットマネジメント戦略に関する方法論の構築
Project/Area Number |
21560555
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Research Institution | Nagoya Institute of Technology |
Principal Investigator |
秀島 栄三 名古屋工業大学, 工学研究科, 教授 (50243069)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
大江 宏子 横浜国立大学, 経営学部, 教授 (70456333)
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Keywords | 都市河川 / アセットマネジメント / 参加型計画論 / 可視化 |
Research Abstract |
都市河川では市民観測などが継続的に行われ,これと管理者による維持管理を整合的に実施することで行政コストを縮減できる可能性がある。同時に利用者・納税者としての市民の流域への意識を高めることもできる.しかし市民は管理責任を持たず,業務が効率的になるとは限らない.そこでa)市民関与を考慮した河川管理業務の方法を検討し,b)河川管理者内外のコミュニケーション・意思決定における手順的変化を明らかにし,c)市民関与の枠組みを追加することで生じる取引コストや情報伝達コストについて考察を加え,都市河川の参加型アセットマネジメントと呼ぶべき方法論を構築することとした. このもとで平成23年度(3年目)は下記1)~4)の研究作業を行った. 1)総合的河川管理指標の作成とこれを用いた参加型アセットマネジメントシステムの提案:河川管理指標は河川水辺の国勢調査や愛知県水循環再生構想などによりほぼ確立されている.これらを河川の特性に応じて再整理する検討を行い,参加型アセットマネジメントの実行可能性等を高める調査,指標の経年推移が振り返って理解しやすい台帳を検討した. 2)CG・GlSを用いたマネジメント情報システムの制作:平成22年度に堀川と沿岸域のCGを作成した.これをアセットマネジメントシステムにどのように活用するとよいか検討した.土地利用関連データが膨大かつ変化著しく,実践上の困難さが予想された. 3)参加型河川管理のマネジメントコスト推定:平成22年度から23年度にかけて河川事務所職員の協力を得て行った.本手法は簡易でどこでも使える.堤防の維持管理の重要性が指摘されていることを知り,本テーマは今後独立させて進める. 4)総括研究:都市河川の地理情報,可視化情報を用いた参加型アセットマネジメントの方法論をまとめた.(755字)
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Research Products
(3 results)