2009 Fiscal Year Annual Research Report
リモートセンシング解析による作物生育障害要因の時空間分布特性の解明
Project/Area Number |
21560569
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Research Institution | Nagaoka University of Technology |
Principal Investigator |
力丸 厚 Nagaoka University of Technology, 工学部, 教授 (70334688)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
小川 茂男 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 研究室長 (00414425)
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Keywords | 環境生態 / リモートセンシング / 生育障害 |
Research Abstract |
国内における稲作に関する障害と,海外での小麦生産に関する障害内容を,リモートセンシング解析による作物生育障害要因の時空間分布特性の解明し,障害発生の早期発見技術を開発し,食料の安全・安定供給のための情報技術の開発を目的として研究を実施中である。 長岡市越路地区における水田の温度特性計測の基礎研究 長岡市越路地区において,水田の温度特性を,時間,空間分布を現地観測し,水条件,気象条件,生育状態等の基礎データを収集し,温度特性と生育状態との関係の基礎資料を作成中である。 宮城県亘理(わたり)地区における高温障害、低温障害と水管理、温度情報の解析 宮城県亘理郡亘理町は宮城県南東部に位置する水田地帯において,アメダス観測地点周辺のLANDSAT衛星画像の熱バンド情報と,アメダス観測による気温を比較検討し,気温と水田温度の関係を比較検討を実施中である。 オーストラリアの小麦作付け地区における干ばつの解析 サウスオーストラリア州ヨーク半島付近の小麦生産地帯において,干ばつ発生年の2006年,2007年および豊作年の2008年の各時系列MODIS観測データバンド1,バンド2用いて,年度間を比較検討する方式で,干ばつ状況の把握の可能性を検討した。MODIS画像解析により干ばつ被害地域を特定し,サウスオーストラリア州政府発表の収穫記録と照合したところ,高い相関がみられた。本研究の目的である生育被害発生の検知の可能性が示唆された。
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