2011 Fiscal Year Annual Research Report
アジア型中核都市を対象とした都市エネルギーのシステムダイナミクスモデルの開発
Project/Area Number |
21560611
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Research Institution | Toyohashi University of Technology |
Principal Investigator |
松本 博 豊橋技術科学大学, 大学院・工学研究科, 教授 (90125659)
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Keywords | アジア地方中核都市 / 都市エネルギー / エネルギー消費原単位 / 持続可能社会 / システムダイナミクス / LCI |
Research Abstract |
本研究は,アジア型地方中核都市における持続可能な都市エネルギー需給システムを実現するための都市エネルギーフローのシステムダイナミクス(SD)モデルを構築することを目的としており,平成23年度の研究計画に従い,以下の項目について研究を実施した。 1.エネルギー消費の推計および消費エネルギー分布マップの作成として,現状の社会・経済状況(無対策シナリオ)における都市エネルギー消費の時間的な予測計算を行い,種々の社会・経済動向のシナリオに基づく将来予測・環境影響評価を行ったけまた,豊橋市を対象に詳細なグリッド毎の面的な消費エネルギー分布の算出法を開発し,空間的なエネルギーマップの中長期的な変動を推計した。2.最適なエネルギー需給システム構築のためのロードマップの提案として,気候変動に関する政府間パネル(IPCC)や国立環境研究所などが提案・検討したエネルギー消費・二酸化炭素排出・ライフスタイルなどの関する様々なシナリオを調査・整理した。開発したSDモデルを用いて検討シナリオに対する都市エネルギー及び二酸化炭素排出量の将来予測を行った。その結果から,持続可能なアジア型中核都市を構築するための目指すべきシナリオ(最適なエネルギー需給システム構築のロードマップ)の提案を行った。併せて,室内環境制御手法や省エネルギー手法などの環境負荷低減に関する要素技術のうち,屋根の日射遮熱手法及び空気式ハイブリッド冷暖房システムを開発し,模型実験と数値シミュレーションによる効果分析を行い,それらの環境負荷低減効果を検討した。3.3年間に渡る研究の成果を総括するとともに今後の課題を整理し,それらを成果報告書としてまとめた。
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Research Products
(3 results)