2009 Fiscal Year Annual Research Report
最適設計を目標とした水道直結給水方式における課題の解法
Project/Area Number |
21560614
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Research Institution | Tokyo Metropolitan University |
Principal Investigator |
市川 憲良 Tokyo Metropolitan University, 都市環境科学研究科, 教授 (10193434)
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Keywords | 建築設備 / 最適設計 / 水道直結給水方式 |
Research Abstract |
本研究目的において、最適設計を目標として水道直結給水方式の4つ課題に対する解法を導き出すために、21年度の研究の実績は以下の通りである。 1)既存建物における瞬時給水流量の実態把 これまで入手した集合住宅における瞬時流量データに加え、学会等で報告された瞬時流量に関する論文等を参考に解析用の電子データ化して分析した。これに基づき規模別の瞬時流量の実態把握に向けて、瞬時流量・ピーク発生時間、ピーク率などについて解析した。 2)直結直圧式における水道本管保有エネルギーの有効性の実態調査 次年度の計画として本管保有エネルギー有効性の実態調査に向け、8階建てを想定した直結増圧給水方式が採用されている実験施設において実測を行い、ポンプの運転・回転数・電力等から流量の推定の可能性について検討した。 3)各種水使用行為における人間の満足・不満流量等の解明 人が不満を感じないで快適性が維持できる限界(不快または不満)流量を明らかにするために、通常の使用流量と限界流量について、実験室実験、自宅実験を行って得たデータを分析し不満流量について検討した。 4)直結直圧式給水システムの性能実験 供給圧力、配管の管径・材質・形態、及び器具同時使用なとの要素を変化可能な、直結標準的な住戸内配管システムを実験室に組み込み、性能実験を開始した。また将来、節水にも繋がる水資源賦存量についても研究を深めた。 以上1)~4)で得られた成果の一部は、日本建築学会、空気調和衛生工学会などに発表した。
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