2010 Fiscal Year Annual Research Report
多心型シティリージョンの持続可能性 ESDPに呼応した欧州都市動向の調査分析
Project/Area Number |
21560630
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
岡部 明子 千葉大学, 工学研究科, 准教授 (70361615)
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Keywords | 空間政策 / シティリージョン / 持続可能性 / 都市開発 |
Research Abstract |
1年目に相当した昨年度の研究結果から、一概に多心型シティリージョンが優れているといえず、それぞれの地域や都市の風土によることが見えてきた。そこで今年度は、ローマ植民都市に遡って中小都市がネットワークする地域構造を持つ地中海地域の都市を調査したところ、今日も観光産業の比重が高いこともあって、特定の都市が巨大化することよりも多心型シティリージョンが支持されていることがわかった。 また、中小都市の多いアルプス地域で、国境を越えたシティリージョン戦略が展開され、競争力強化と併せて気候変動緩和にも取り組んでいることに着目し、キーパーソンを招いて日本の小規模都市で経験の共有をはかった。物理的なネットワーク構造と情報化社会に呼応した都市間のフレキシブルな水平ネットワークが表裏一体の関係にある状況がわかってきた。地域空間構造の持続可能性を評価するには、地理的対応を離れたネットワーク構造も大切であることがわかった。
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Research Products
(4 results)