2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21560632
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Research Institution | The University of Tokyo |
Principal Investigator |
横山 ゆりか (今井 ゆりか) The University of Tokyo, 大学院・総合文化研究科, 准教授 (20251324)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
横山 勝樹 女子美術大学, 芸術学部, 教授 (20230659)
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Keywords | 自転車 / 歩行者 / 道路 / 環境行動 / ネットワーク / 犯罪 |
Research Abstract |
日本国内での自転車専用道路の整備はまだ端緒についたばかりであり、国交省で98地区をモデル事業対象地区として選定し整備を進めているところである。本研究ではまずこの98地区を中心に自治体から情報を収集した。その結果、自転車道路を持つ都市住宅地として、歩自分離道路を整備しつつあるA市市街地部分とT市市街地部分、またC市縦断道路沿い部分とをピックアップし、その対照地となる一般の都市住宅地としては、Y市の郊外計画住宅地をサンプルとして抽出した。その上でまず、 1)街路ネットワークの形状から推定されるパーミアビリティ(浸透性)関連指標を考案し、GISを用いて表示を行ったところである。また、 2)考案した指標と行動との関連を、サンプル地域の歩自分離道路を整備しつつあるA市市街地部分において実地に検証するため、調査対象部分における自転車通行と歩行者の環境行動とを調査・記録した。現在指標と自転車通行ならびに歩行者の環境行動との関連を分析中である。 3)サンプル地域における犯罪については、市警察署から該当地区を含む所轄の犯罪記録統計を得ることはできたが、街路との関連を検討できる詳細なデータを所有しておらず、街路のパーミアビリティと犯罪との関連についての調査は難航している。対照地区であるY市計画住宅地については、犯罪発生地点の詳細データを得ることができ、現在パーミアビリティ指標と犯罪件数との関連を分析中である。 以上より、歩自分離道路における犯罪状況とパーミアビリティの分析については、犯罪データ収集および分析の剖分を来年度に持ち越すことになった。
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