2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21560634
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Research Institution | National Graduate Institute for Policy Studies |
Principal Investigator |
垣内 恵美子 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (90263029)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
橋本 久義 政策研究大学院大学, 政策研究科, 教授 (90261883)
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Keywords | 文化的資源 / 創造都市論 / 日欧比較研究 |
Research Abstract |
本研究は、平成21年度~23年度において、「創造都市」(Creative City:都市が本来有している文化や産業やライフスタイルをデザインする力=創造性を発展させることで持続的な将来を切り開くとする考え方)に焦点を当て、過度の都市間競争を回避しながら、内発的な小規模の産業を発掘・育成し、地域の力を強めていく創造都市論を再構築することを目的として行った。 平成21年度は、既存の創造都市論の系譜と内容を把握し、その特徴と問題点を抽出、創造都市実現へ向けた取り組みの現況を文献・各種統計データの分析を通じて把握することに力点を置いた。この結果は査読論文として国際雑誌に公表された。また、海外研究協力者も順次招聘、意見交換及び日本国内各都市への視察・ヒアリング等を通じ、さらに議論を深めた。 平成22年度には、海外研究者の協力を得て、欧州関係各都市へのフィールド・スタディを実施した。日本日欧間には社会的、経済的状況の相違もあるものの、グローバル化の中で高齢化、産業の空洞化、地方分権など共通する課題も多く見られ、特に国際競争力の再構築のための人材育成とともに多様な中小企業の振興方策が強く求められてきていることが明らかになった。 本研究最終年度となる平成23年度は、文化振興、観光の促進が地域の経済的発展と整合する政策モデルの検討及び諸都市の取り組みから発信する新たな創造都市論の考察を行い、各研究成果を共有するために、わが国でシンポジウムを開催した。研究協力者であるグレフ教授(経済学専攻:パリ第一大学)、サンタガタ教授(経済学専攻:トリノ大学)、クンツマン教授(都市計画家:ドルトムント大学)に加え、金沢市およびナント市の実務家も参加、各国のモデル都市のケーススタディを含むプロシーディングスを得た。このプロシーディングスは近いうちに電子出版する予定である。
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Research Products
(2 results)