2010 Fiscal Year Annual Research Report
建築プロジェクトの多様な調達方式に対応した発注・契約図書のあり方に関する研究
Project/Area Number |
21560638
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Research Institution | Hiroshima University |
Principal Investigator |
平野 吉信 広島大学, 大学院・工学研究院, 教授 (40355904)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
古阪 秀三 京都大学, 工学研究科, 准教授 (60109030)
浦江 真人 東洋大学, 工学部, 准教授 (10203598)
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Keywords | 建築生産 / プロジェクト / 調達方式 / 発注・契約 / 設計の役割 |
Research Abstract |
公共建築工事について、工事発注に用いる工事請負契約書・約款及び設計図書の内工事標準仕様書について、戦後から今日に至るまでの改定経緯を収集・分析し、時代と共に、発注・設計者側と受注・工事請負者側の役割、特に工事段階における工事内容(設計内容)の具体化・決定過程におけるかかわり方の変化を把握した。 同様に、民間建築工事について、適用されることが多い標準工事請負約款や、設計事務所、設計専門家団体が作成・保有する工事標準仕様書について、戦後からの変遷過程を収集・分析し、発注・設計者側と受注・工事請負者側の役割の変化を把握するとともに、上記の公共建築工事における変化過程との比較検討を通じて、民間建築工事における工事段階における工事内容(設計内容)の具体化・決定過程におけるかかわり方の特性を考察した。 国際建設情報協会ICIS国内委員会メンバーとの情報交換を行い、我が国の実務慣行と英米の実務の状況等の差異や今後の詳細調査の着眼点等の整理を引き続き行った。 昨年度収集した、英国の建設関係契約約款の策定機関JCTの資料、特に「請負者による設計部分」特約付き工事請負契約約款について、その内容と、我が国公共・民間建築工事における工事段階における工事内容(設計内容)の具体化・決定過程における発注・設計者側と受注・工事請負者側のかかわり方・役割分担の構造について比較検討した。また、英国調査を行い、英国内における「請負者による設計部分」特約付き工事請負契約の運営状況や、当事者同士の自主的な調整を通じたインフォーマルな契約管理の実態及び重要性について調査の計画を協議した。 以上を総括して、調達方式に応じた発注・契約図書のあり方について、この研究の最終段階で提案すべきいくつかの重要なポイントを把握・整理した。
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Research Products
(1 results)