2011 Fiscal Year Annual Research Report
アクセシビリティの異なる利用者・施設を考慮した施設の最適配置に関する研究
Project/Area Number |
21560645
|
Research Institution | Keio University |
Principal Investigator |
岸本 達也 慶應義塾大学, 理工学部, 准教授 (30302532)
|
Keywords | 施設配置 / 最適配置 / アクセシビリティ / 集客施設 / 均衡配置 |
Research Abstract |
本研究は、空間的相互作用モデルを用いた施設の最適配置モデルの枠組みにおいて、アクセシビリティの異なる施設の配置モデルを提案し、その最適化法を提案し、さらに最適配置の解析を行うことによりことである。2011年度は、1.施設利用行動の実態調査とそれによる利用行動分析、2.最適配置モデルの開発、2.利用行動分析と最適配置モデルの統合をおこなった。1.は、対象地域を愛媛県、駿河湾地域、東京都の一部として、そこにおける買い物行動の実態調査を行い、分析を行った。通常買い、贅沢買い、まとめ買いの3種類の買い物行動に分類し、どの店舗へ、どの程度(頻度)、どのような交通手段で、どの程度の時間をかけて買い物に行き、どの程度の買い物をするのか(量)について聞く大規模なアンケート調査を行った。それを通して、買い物行動の圏域(ひろがり)と施設選択行動(利用行動)の性質を明らかにした。2.は、パフモデルと重力モデルを統合したモデルを用いた最適配置モデルの提案をし、さらに、それを応用して競合するフランチャイズ店舗および独立店舗の最適配置および均衡配置を分析した。さらに、図書館を例に、立ち寄り利用を考慮した利用行動モデルの提案を行っている。3.は、空間相互作用モデルにもとづく立ち寄り利用をモデル化し、利用行動のモデル分析と最適配置のシミュレーションを行った。施設利用データに基づくモデル分析を行い、立ち寄り利用を考慮することにより従来モデルよりも高い的中率で記述することができることを示した。また、最適配置分析を行うことにより、駅などの交通結節点へのアクセシビリティを考慮すると、最適配置は、従来モデルとは異なる結果となることを示した。
|
Research Products
(2 results)