2010 Fiscal Year Annual Research Report
公共空間の保全状況を良好に保持する手法に関する研究
Project/Area Number |
21560651
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
曽根 陽子 日本大学, 生産工学部, 教授 (90171389)
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Keywords | 公共施設 / 保全状況 / 公園 / 公園トイレ / 清掃 / 仕様書 / 住民参加 |
Research Abstract |
平成22年度 1)得られた各自治体のデータを整理し、内容の違いを明らかにした。 2)各自治体の人口、公園面積等々を比較できる数値データにした。 3)分析テーブルを作成し、メイル電話により欠損データを補充し、特に仕様書について一覧表にまとめて、分析した。 4)維持保全についての住民参加の状況を追加情報として収集し、整理した。 5)横浜市の公園愛護協会に着目し、構成メンバーへのヒヤリングと予備的アンケート調査をした。 6)ドイツ、ヂュッセルドルフ市の公園管理についてヒヤリングした。 以上の結果、住民が利用する公共空間の典型事例として取り上げた公園トイレの保全状況を良好に保持するための、各自治体の清掃についての取り組みは、当初の予想を超えて、自治体によってバラバラに行われていることが分かった。 つまり、基本となる公園トイレの保全状況に対する関心度(予算や人員に反映される)はもとより、清掃発注データ(公園面積、公園トイレの設置状況、発注先、清掃回数、発注方法、発注単位、業務内容等々)、仕様書の内容(項目、記述方法)等々あらゆる面で、共通部分は少なく、数値データでは、数倍ではなく桁の異なるばらつきを持っていたのである。
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