2010 Fiscal Year Annual Research Report
歴史的都心市街地において近代以降に目指された景観像とその実現手法に関する研究
Project/Area Number |
21560668
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
嘉名 光市 大阪市立大学, 大学院・工学研究科, 准教授 (70381978)
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Keywords | 都市史 / 歴史的都心市街地 |
Research Abstract |
本研究は、歴史的な街区構成をもちながら経済、社会、文化など多方面で大きな役割を担っている都心市街地大阪を対象として、歴史資料、公文書の調査、論考などの議論の経過、関係者へのヒアリングなどによりその歴史的発展経過を踏まえながら時代毎に目指そうとした景観像を明らかにするとともに、同時に模索された実現手法としての整備方策、誘導方策等について研究をおこなうものである。 平成22年度は以下の項目について研究を実施し、その成果をとりまとめた。 1. 水辺空間:水都大阪の目指した景観像とその実現手法について(近代~戦前期) 当時の水辺における景観形成に関わる論考とその論点、水都に関わる各種取り組みについて 計画検討段階での景観形成に関わる議論 橋梁整備の検討と水辺での建築美観誘導に関する議論の経過など 2. 各種市街地整備の総体:大大阪として目指した都市イメージの形成について(近代~戦前期) 当時の都市格に関わる議論とその論点 近代都市計画導入と景観形成に関わる議論 計画検討段階での景観形成に関わる議論 3. 街路:御堂筋の目指した景観像とその現状、実現手法について(戦前のつづきと戦後前半) 戦前の御堂筋計画、断面の変遷とその考え方 用途容積制導入時、戦後美観地区導入検討時での街路景観形成に関わる議論および検討経過 百尺規制緩和における街路景観形成に関わる議論および検討経過 都市再生特別地区の導入と街路景観形成に関わる議論および検討経過など 4. 街区:船場の目指した景観像とその現状、実現手法について(戦後) 戦後復興時での街区景観に関わる論考とその論点 建築基準法導入検討時での街区景観形成に関わる議論および検討経過 総合設計制度導入時での街区景観形成に関わる議論および検討経過 歴史的街区構成での街区再編と景観形成に関する議論および検討経
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Research Products
(2 results)