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2010 Fiscal Year Annual Research Report

新視点にたったマグネシウム材料の実用的リサイクルにおける不純物除去法

Research Project

Project/Area Number 21560770
Research InstitutionKansai University

Principal Investigator

竹中 俊英  関西大学, 化学生命工学部, 教授 (60197324)

Keywordsマグネシウム / リサイクル / 鉄 / 銅 / チタン / 吸収 / 炭素 / 二酸化炭素
Research Abstract

融解したマグネシウム試料中の不純物元素と添加金属との結合・吸収について,昨年度に引き続き検討を加えた.融解した純マグネシウム金属に鉄,銅,ニッケルを溶解させたものを模擬試料として用い,面積が明確に定まるチタン金属棒を浸漬して,これに吸収された鉄や銅の量を,電子顕微鏡に付属するEPMAにより定量した.鉄・銅の含有率,浸漬時間を変化させて実験を行い,深さ方向へのこれら元素の濃度分布から,除去速度を推算した.その結果,銅については一定の除去が可能であることが確かめられた.一方,鉄についてはマグネシウム溶湯への溶解量が小さいこともあり,チタン面積あたりの除去量はかなり小さく,効率的な除去は困難であることが確かめられた.
本年度は,選択炭化法による鉄の除去についても検討した.実験には鉄を飽和したマグネシウム金属を用い,これを炭素るつぼ,およびマグネシアるつぼ中で溶解して,一定時間後に冷却・凝固させ,得られた鋳塊の鉄の分布を比較検討した.その結果,炭素るつぼを用いて得た鋳塊では表面付近に鉄が浮上・濃縮し,一定の鉄の除去効果が発現することが確かめられた.さらに,マグネシウム溶湯にカルシウムを添加した場合,得られた鋳塊中には鉄の晶析がほとんど見られなくなり,除去効果を高める効果があることが確かめられた.鉄を飽和したマグネシウム溶湯中へのCO_2ガス吹込実験も行ったが,炭素るつぼを用いたため,その効果を特定できず,今後改めて検討する予定である.

  • Research Products

    (1 results)

All 2010

All Presentation (1 results)

  • [Presentation] マグネシウムの精錬(リサイクル関係)の現状報告2010

    • Author(s)
      竹中俊英
    • Organizer
      超塑性加工ものづくり研究会第57回勉強会
    • Place of Presentation
      大阪府立大学中之島サテライト
    • Year and Date
      2010-07-29

URL: 

Published: 2012-07-19  

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