2009 Fiscal Year Annual Research Report
生分解性多孔質材料とナノ無機カプセルを複合化した環境調和型バイオ分離膜の開発
Project/Area Number |
21560807
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Research Institution | Niigata University |
Principal Investigator |
田中 孝明 Niigata University, 自然科学系, 准教授 (00217043)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
木村 勇雄 新潟大学, 自然科学系, 教授 (00169921)
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Keywords | 生分解性多孔質 / ヒドロキシアパタイト / バイオセパレーション / バイオプロセス / 膜分離 |
Research Abstract |
本研究課題においては,研究代表者の田中が開発するポリ乳酸などの生分解性プラスチック多孔質膜と,研究分担者の木村の開発するヒドロキシアパタイト製ナノ粒子とを複合化させて環境調和型バイオ分離膜の開発を行う。タンパク質や抗生物質などの生理活性物質の吸着に適するように材料と操作条件(吸着・溶出)の最適化を検討する。海外共同研究者のD.R.ロイド(米国テキサス大学オースチン校工学部教授)は分離膜開発の専門家として理論的な面から,田中・木村の複合多孔質膜の開発を支援する。 本年度は,田中は主として複合化に用いるポリ乳酸製多孔質膜の内部構造・粒子保持性能の改良方法を検討した。多孔質膜の粒子保持能力を高めるためには相分離法における溶媒や温度履歴などの調整が有効であった。並行して,ヒドロキシアパタイト製ナノ粒子にモデルタンパク質として牛血清アルブミンと酵素ラッカーゼを用いて吸着特性とリン酸緩衝液による溶出特性を検討した。モデル的な複合膜の作製も検討した。走査型電子顕微鏡による多孔質膜の内部構造解析を迅速に行うために,マグネトロンスパッタ装置を物品費により購入した。木村はヒドロキシアパタイト製ナノ粒子の改良調製条件を検討し,粒子径,比表面積の制御法を検討した。海外共同研究者のロイドは第5回アジア・オセアニア膜学会(AMS5,神戸,平成21年7月)に合わせて来日し,合成高分子多孔質膜とゼオライト粒子との複合膜の開発研究に関する招待講演を行うとともに,新潟大学にて本研究課題に関する研究打合せを行った。
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