2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21560834
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Research Institution | Saga University |
Principal Investigator |
豊田 和隆 佐賀大学, 海洋エネルギー研究センター, 准教授 (10274507)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
永田 修一 佐賀大学, 海洋エネルギー研究センター, 教授 (30404205)
今井 康貴 佐賀大学, 海洋エネルギー研究センター, 准教授 (90284231)
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Keywords | 海洋流体工学 / 自然エネルギー / 海洋波浪 |
Research Abstract |
本研究は、可動物体型の波力発電装置の一種である"浮体型振り子式波力発電装置"に関する研究である。この装置は、室蘭工大の研究者により、高い発電効率が期待できる装置であるとして考案されたものである。しかしながら、この装置の発電特性、波浪中の運動特性などについては、明らかにされていない点が多い。そこで、本研究では、この装置に関して、水槽実験、数値解析などを行い、変換効率特性、浮体運動特性などを明らかにした。 波力発電装置の特性としては、総合効率が高いことが最も、求められる性能である。そこで、本研究では、総合効率の高低に影響する要因として、浮体の形状により決定されると考えられる一次変換効率に着目し、装置の一次変換効率を2次元造波水槽を用いて実験的に調べた。この実験では、総合効率を二次変換効率で除して一次変換を求めるエネルギー的な方法と、.振り子軸の反力トルクと回転角速度より求まる仕事量を、入射波のエネルギーで除して求める方法の2手法を用い、計測方法の違いによる一次変換効率の差についても調べた。 また、高効率名装置を設計するためには、数値シミュレーションはかかせないものである。そこで、本研究では、境界要素法に基づく2次元の数値解析コードを作成し、設計ツールとしての有効性を調べた。 実験の結果から、一次変換効率は78%となること、また、開発した数値解析コードの計算結果は、概ね実験結果と一致することを示した。
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