2010 Fiscal Year Annual Research Report
海上捜索のための漂流物質のRGBカラーモデルによる分類法に関する研究
Project/Area Number |
21560841
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Research Institution | National Maritime Research Institute |
Principal Investigator |
樋富 和夫 独立行政法人海上技術安全研究所, 基盤技術プロジェクトチーム, 上席研究員 (70415800)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
山之内 博 独立行政法人海上技術安全研究所, 基盤技術プロジェクトチーム, 主任研究員 (80373421)
篠野 雅彦 独立行政法人海上技術安全研究所, 基盤技術プロジェクトチーム, 主任研究員 (00392689)
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Keywords | 海上漂流物 / 蛍光データベース / RGBカラーモデル / 蛍光ライダー / 4波長蛍光計測装置 |
Research Abstract |
乗員及び船舶の安全性、海洋環境保全に貢献するため、正確かつ迅速な捜索や監視が求められている。海上の遭難者、流木、流出油等の励起蛍光を使って判別するためには、海上漂流物全般を対象とした蛍光データベースの構築及び分類法の確立が必要不可欠である。 本研究では、すでに開発済みの4波長蛍光計測装置(400nm、450nm、500nm、550nm、各バンド幅40nm)により、72種(救命具12種、衣類9種、ロープ1種、樹木4種、合成ゴム1種、プラスチック17種、塗装鋼板7種、ガラス4種、海水等3種、海面着色剤濃度4種)の試料に関する蛍光イメージ(蛍光強度値)を取得した。これらと前年度に取得した32種の試料を用いて、RGBカラーモデルで分類するためのスケールファクタ及び算出法を明らかにした。その算出法により、試料のRGBカラー化を行い、RGBカラーにより各物質が分類できることを確認した。 海上漂流物質の浮遊時蛍光特性を把握するため、500時間・定量的浸漬実験(救命具5種、樹木5種)を実施し、各試料に関する4波長の蛍光イメージ(蛍光強度値)を取得した。これらの時間変化に関する線形近似式を取得した。また、これらのデータを用いて、スケールファクタ及び算出法を検証し、妥当であることを確認し、各RGBカラーを作成した。浸漬時間によって、RGBカラーは僅かに変化することが明らかになった。 また、実験時に任意の濃度の海面着色剤に対して、透過率から濃度を推定するため、紫外可視吸光光度計により、本年度に追加した海面着色剤の定濃度溶液の吸収スペクトルを計測し、最も相関性が良い523nmにおける検量線(濃度指標)が妥当であること確認した。
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Research Products
(8 results)