2010 Fiscal Year Annual Research Report
有機性廃棄物の再生利用とナノ炭素材料への転換に関する研究
Project/Area Number |
21560852
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
田島 大輔 宮崎大学, IR推進機構, 助教 (10531452)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 安寛 宮崎大学, 農学部, 教授 (20041030)
大坪 昌久 宮崎大学, 工学部, 教授 (90041011)
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Keywords | 有機性廃棄物 / ナノ炭素材料 / 電気二重層キャパシタ / コーヒー粕 |
Research Abstract |
平成22年度は有機性廃棄物である牛糞堆肥(平成21年度に作製)をペレット化し、直接燃焼実験を行った。ペレット化した燃料の含水率と発熱量の関係を調査し、含水率が高くなると燃料の発熱量は低くなり、発熱量と含水率は比例しないことを明らかにした。また、燃料の燃焼カロリー、発火点、融点の調査も行い、含水率10%前後の燃料(牛糞)の発熱量は16.05MJ/kgであることが分かった。さらに、燃料の発火点は340℃付近、燃焼灰の融点は900度以上に存在する事が分かった。 上記の内容とは別に、おがくずやコーヒー粕を利用し、ナノ炭素材料への転換方法に関する研究を行った。おがくずにおいては、ナノ炭素材料へ転換する際の最適な炭化時間や賦活時間を明らかにすることができ、作製した炭素材料を応用した電気二重層キャパシタ電極の評価について、第63回電気関係学会九州支部連合大会で2件発表(タイトル:有機性廃棄物による電気二重層キャパシタ用電極材料の作成、活性炭材料として有機性廃棄物を用いた電気二重層キャパシタの評価)した。また、コーヒー粕から得られたナノ炭素材料は、金属イオンが多く含まれており、酸処理により金属イオンを低減することができたが、更なる酸処理方法の検討が必要であることも明らかにした。次年度は金属イオンを除去したコーヒー粕からナノ炭素材料を作製する計画で研究を進めており、作製されたナノ炭素材料を使用した電気二重層キャパシタの開発を行い、詳細なデータを取得する予定である。
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