2011 Fiscal Year Annual Research Report
有機性廃棄物の再生利用とナノ炭素材料への転換に関する研究
Project/Area Number |
21560852
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
田島 大輔 宮崎大学, IR推進機構, 助教 (10531452)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
杉本 安寛 宮崎大学, 農学部, 教授 (20041030)
大坪 昌久 宮崎大学, 工学部, 教授 (90041011)
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Keywords | 有機性廃棄物 / ナノ炭素材料 / 電気二重層キャパシタ / コーヒー粕 |
Research Abstract |
平成23年度は有機性廃棄物であるコーヒー粕から、ナノ炭素材料を作製した。その時の最適な炭化時間や賦活時間、賦活ガス等を明らかにすることができ、作製された材料はミクロ孔(細孔径2nm以下)を多く含み、比表面積が最大で1800m^2/gに及ぶことが分かった。また、作製されたナノ炭素材料を電気二重層キャパシタの電極に適用し、静電容量を評価した結果、有機系電解液を用いた場合に146F/gの非常に大きな静電容量を得ることができた。このことは、現在電気二重層キャパシタ開発で問題となっているエネルギー密度の改善に大きく貢献する成果である。これらの成果は第64回電気関係学会九州支部連合大会で2件発表(タイトル:有機性廃棄物を用いた電気二重層キャパシタ用電極材料の最適作製条件の検討、コーヒー粕活性炭を用いた電気二重層キャパシタの特性評価)、平成24年電気学会全国大会で2件発表(タイトル:有機性廃棄物を用いた電気二重層キャパシタ用電極材料の特性評価と最適作製条件の検討、有機性廃棄物由来の活性炭を用いた電気二重層キャパシタの特性評価)を行った。さらに、国際学会2011 IEEE Conferenceon Electrical Insulation And Dielectric Phenomenaにて、"Electrical Properties of Nano Carbon Produced from Organic Waste"というタイトルで発表を行った。本年度までの研究成果をまとめ、Journal投稿を予定している。
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