2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21570053
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Research Institution | National Institute for Basic Biology |
Principal Investigator |
林 誠 基礎生物学研究所, 高次細胞機構研究部門, 准教授 (50212155)
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Keywords | ペルオキシソーム / グリオキシソーム / 脂質分解 / オルガネラ |
Research Abstract |
PEX16はペルオキシソームの膜タンパク質である。pex16遺伝子ノックダウン株の細胞には、肥大化したペルオキシソームが1個もしくは2個しか存在しない。一方、GFP-PEX16過剰発現株は細胞内のペルオキシソームが1ヶ所に凝集する。これらの結果は、ペルオキシソームの形成におけるPEX16の重要な役割を示唆している。本研究では、以下の2つの研究を通じてPEX16の機能解明をめざした。 1)ペルオキシソーム形成不全変異体のスクリーニング GFP-PEX16過剰発現株の種子をEMSによって処理し、M2種子を得た。当初は、GFP蛍光を蛍光顕微鏡観察することで変異体のスクリーニングをする予定であったが、定量的でなく判別が困難であった。GFP-PEX16過剰発現株の表現型を再検討し、この株がインドール酪酸に感受性であることを見いだし、インドール酪酸耐性を示す変異体をスクリーニングすることにした。これまでに、数10の変異体候補を単離し、現在表現型解析およびマップベースクローニングによる原因遺伝子の特定を行っている。pex16遺伝子ノックダウン株についても同様の研究を行う予定であったが、本株の表現型が不安定であることが判明し、中止した。 2)PEX16と協調的に働くタンパク質の同定 PEX16の機能を明らかにする手がかりとして、PEX16と結合するタンパク質の同定を行った。具体的にはGFP-PEX16過剰発現株および同じPEX遺伝子群であるGFP-PEX7過剰発現株について、抗GFP抗体を用いたGFP融合タンパク質の免疫沈殿後、MSによるタンパク質の同定を行った。この結果、PEX16およびPEX7に結合する新奇タンパク質を複数同定することができた。PEX7結合タンパク質の一つはPEX7の分解を制御するRab GTPであることが判明した。他の結合タンパク質は現在機能解析中である。
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Current Status of Research Progress |
Reason
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Strategy for Future Research Activity |
24年度が最終年度であるため、記入しない。
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Research Products
(5 results)