2009 Fiscal Year Annual Research Report
苔類ツキヌキゴケ科の多様性と初期個体発生に基づく種分化
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21570104
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Research Institution | Natural History Museum and Institute, Chiba |
Principal Investigator |
古木 達郎 Natural History Museum and Institute, Chiba, 自然誌歴史研究部, 科長 (40250146)
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Keywords | コケ植物 / 苔類 / ツキヌキゴケ科 / 多様性 / 種分化 |
Research Abstract |
平成22年度は初年度であるため、研究環境の整備を重点的に行うと供に、培養実験するための材料の収集を行った。国内では埼玉県の秩父地方や秋田県、千葉県など、国外では台湾において材料を収集した。 タイプ標本の借覧も順次すすめている。その結果、埼玉県から新種記載されたミドリホラゴケモドキCalypogeia granulata Inoueが東南アジアに知られているCalypogeia apiculataと同種であるという結論を得たので、日本蘚苔類学会において発表し、現在論文化を進めている。また、トサホラゴケモドキCalypogeia tosanaのタイプ標本の解釈に誤りがあり、種概念の再構築が必要であり、研究を継続している。 台湾では,現地で記載されたCalypogeia formosanaを採集し研究を進めている。また、Metacalypogeia alternifoliaの雄性生殖器官を世界で初めて確認し、現在論文化を進めている。 採集した植物体から無性芽を分離し、培養を進めている。 また、研究代表者が新科親属新種記載したMizutania riccardioidesの分類学的な位置づけについて、共同研究を進めていたが、これまで未発見だった雄性生殖器官の新発見や生殖器官の苞葉に3列性の規則性があることなどを解明し、葉状体苔類とされていた本科が茎葉苔類であり、ツキヌキゴケ科であることを再確認して発表した(Masuzaki et al.2010)
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Research Products
(2 results)
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[Journal Article] Systematic position of the enigmatic liverwort Mizutania(Mizutaniaceae, Marchantiophyta)inferred from molecular phylogenetic analyses2010
Author(s)
Masuzaki, M., Shimamura, M., Furuki, T., Tsubota, H., Yamaguchi, T., Mohamed Abdal Majid, H., H.Deguchi
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Journal Title
Taxon 59(2)
Pages: 448-458
Peer Reviewed
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