2009 Fiscal Year Annual Research Report
スルホベタイン類によるタンパク質凝集防止機構の解明と不安定タンパク質への応用
Project/Area Number |
21570108
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
若松 馨 Gunma University, 大学院・工学研究科, 教授 (40222426)
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Keywords | タンパク質 / 凝集 / 安定化 / 構造多型 / NMR / NDSB / 立体構造解析 |
Research Abstract |
タンパク質の凝集は医薬品開発の全てのステップで深刻な問題を起こす.例えば,ドラッグデザインに必要な立体構造が決定できなくなる.低分子量のスルホベタイン類(以下SB類と略す)はタンパク質の凝集を防ぐ事からX線結晶解析やNMRで利用されているが,凝集防止メカニズムは不明である.本研究ではSB類がタンパク質の凝集を防止するメカニズムを明らかにする事を目的とした. 1.構造多型への効果:構造多型を有するタンパク質は凝集しやすい.そこで,SB類がタンパク質の構造多型を抑制するかをKIXタンパク質を用いてNMRのR2分散という手法で解析した.その結果,SB類は構造多型を抑制しないが,変性中間状態から凝集状態への過程を阻害している可能性が示された. 2.PRE測定の準備:H22年度に行なうPRE測定のためにaFGFの発現・精製系を確立した.特にSB類を濃縮時に添加により収率が劇的に向上する事がわかった.
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Research Products
(8 results)