2009 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21570128
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Research Institution | Gunma University |
Principal Investigator |
武田 茂樹 Gunma University, 大学院・工学研究科, 教授 (80282854)
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Keywords | Gタンパク質共役受容体 / TGR5 / GPCR-Gα融合タンパク質 / ランダムペプチドライブラリー |
Research Abstract |
ペプチドライブラリーとしては、Ac-O_1O_2XXXX-NH_2、Ac-XXO_3O_4XX-NH_2、Ac-XXXXO_5O_6-NH_2の配列をもつ1200種類のライブラリー(Xは20種類のアミノ酸の混合物、Oはある特定のアミノ酸)を用いた。 スクリーニングはTGR5-Gsα融合タンパク質を用いてアゴニスト依存的な[^<35>S]GTPγS結合活性を測定し定量化すること行った。一次スクリーニングではそれぞれ400種類からなるサブライブラリーをスクリーニングし、Ac-O_1O_2XXXX-NH_2の結果からO_1O_2として適しているアミノ酸配列として3種類、Ac-XXO_3O_4XX-NH_2の結果からO_3O_4として適しているアミノ酸配列として2種類、Ac-XXXXO_5O_6-NH_2の結果からO_5O_6として適しているアミノ酸配列として3種類を候補として得た。これらのアミノ酸配列を組み合わせると3x2x3=18通りのペプチドが候補として考えられる。このうち、8種類を実際に合成して二次スクリーニングを行った。そのうち、Ac-WLFLHV-NH_2の配列からなるペプチドはわずかながらTGR5を活性化するアゴニストとしての性質を示し、そのEC_<50>は約630nMであった。また、Ac-WVFLIV-NH_2の配列からなるペプチドはわずかながらTGR5を不活性化するアンタゴニストとしての性質を示し、そのIC_<50>は約15nMであった。結果、活性は低いながらTGR5の新規リガンドとなる可能性のあるペプチドとして2種類の配列を得ることができた。今回の結果では、アゴニストのスクリーニングからアンタゴニストが得られたことが特徴的である。これはアゴニスト結合の受容体構造とアンタゴニスト結合の受容体構造がかなり似ていることをしめしている。わすかのリガンドの構造の違いが、アゴニスト結合型の受容体により結合しやすい場合にはアゴニストとして働き、アンタゴニスト結合型の受容体に結合しやすい場合にはアンタゴニストとしてふるまうと考えられる。
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Research Products
(7 results)