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2009 Fiscal Year Annual Research Report

哺乳類のメチオニン合成に関与する酵素の性質に関する研究

Research Project

Project/Area Number 21570132
Research InstitutionTokyo University of Agriculture and Technology

Principal Investigator

山田 和弘  Tokyo University of Agriculture and Technology, 大学院・共生科学技術研究院, 特任准教授 (90431973)

Keywords酵素化学 / 栄養化学
Research Abstract

多くの疾患に関与することから、メチオニンの代謝、特にその代謝物であるホモシステインの代謝について関心が高まっているが、メチオニン代謝酵素の性質には不明な点が多くある。その中でも本研究ではビタミンB_<12>依存性メチオニン合成酵素(MS)と、その補助酵素であるメチオニン合成酵素還元酵素(MSR)の生化学的性質を明らかにすることを目的としている。
はじめに研究実施計画に記載した通り、cDNAの分与を受け、MS及びMSRの発現系を構築した。ヒトMSR遺伝子では22番目のアミノ酸残基がイソロイシンからメチオニンへ置換される遺伝子変異が知られているが、このアミノ酸置換が酵素の性質に与える影響については詳細な検討は少ない。そこで本研究ではメチオニン置換体MSRの発現系も構築した。これらの酵素を精製し、目的の一つを達成した。また、MSRの新しい生理機能について探求する目的で、ホモシステインを代謝するもうひとつの酵素(ヒト・シスタチオニンβシンターゼ)のcDNAをクローニングし、バキュロウイルス・昆虫細胞培養系で発現・精製した。さらに、MSの上流の酵素であるMTHFRの性質についても若干の新知見を得た。
次に、精製タンパク質を用いてMSR活性の評価方法を新規に開発することを試みた。従来の方法ではラジオアイソトープを用いているので、感度が高い一方、制約も多い。そこで酵素活性の評価を分光学的に行うことを予備的に検討した。これまでの検討ではMSRが結合しているフラビンの吸収スペクトルに妨害され、酵素活性の評価系構築は達成されていない。しかし、分光学的な実験からは反応過程における情報が得られることが多いので、さらに改良を進めて活性の評価方法を確立したい。

  • Research Products

    (4 results)

All 2010 2009

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results) Presentation (3 results)

  • [Journal Article] 細胞内B_<12>輸送タンパク質MMACHCの性質について2009

    • Author(s)
      山田和弘
    • Journal Title

      ビタミン 83

      Pages: 294-296

    • Peer Reviewed
  • [Presentation] 葉酸・メチオニン代謝の制御と関与するタンパク質群2010

    • Author(s)
      山田和弘
    • Organizer
      ビタミンB研究委員会シンポジウム
    • Place of Presentation
      千里ライフサイエンスセンター(大阪)
    • Year and Date
      2010-02-05
  • [Presentation] 葉酸とメチオニン代謝~エピジェネティクスを支える代謝~2009

    • Author(s)
      山田和弘
    • Organizer
      第8回国際バイオフォーラム
    • Place of Presentation
      東京ビックサイト(東京)
    • Year and Date
      2009-07-03
  • [Presentation] ヒトMTHFRの構造変化に及ぼすアデノシルメチオニン、pH、およびリン酸化の影響2009

    • Author(s)
      山田和弘
    • Organizer
      ビタミン学会第61回大会
    • Place of Presentation
      京都学園大学(京都)
    • Year and Date
      2009-05-30

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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