2009 Fiscal Year Annual Research Report
100%近いduty-ratioをもつクラスVIIIミオシンの機能解析
Project/Area Number |
21570159
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
伊藤 光二 Chiba University, 大学院・理学研究科, 准教授 (50302526)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
岩城 光宏 大阪大学, 大学院・医学研究科, 助教 (30432503)
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Keywords | ミオシン / モータータンパク質 / 1分子アッセイ / キネティクス / アクチン |
Research Abstract |
クラスVIIIミオシンのシロイヌナズナのATMはもっとも遅いミオシンであり、それはアクトミオシンからのADP解離速度が遅いためということがわかった。そして、その解離反応はdouble exponentialによくフィットし、速い速度定数は29/sに対して、遅い速度定数は1.9/sであった。速い速度定数と遅い速度定数の割合はADP濃度に関わらず一定で1:1であった。興味深いことに遅い速度定数1.9/sはATP加水分解サイクルタイムの4.1/sよりも低い値であった。このことは2つの速度定数を示す層は連続におこるのではなく、独立に存在することを示している。そして2つの層は1:1の平行様態であることを示している。ATMのアクトミオシンとADP結合状態は2つの状態があることがわかった。そして2つの状態はADP濃度に依存が2つの状態あり、その2つは平衡状態であることがわかった。すなわち、速い速度定数のものと遅い速度定数のものがあり、速い速度定数は29/sに対して、遅い速度定数は1.9/sとまったく違う値だった。また、この2つの状態は一対一の平衡であることがわかった。
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