2011 Fiscal Year Annual Research Report
新規に発見したIRBITの中枢神経系におけるマスター調節因子としての機能解明
Project/Area Number |
21570190
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Research Institution | Showa Pharmaceutical University |
Principal Investigator |
水谷 顕洋 昭和薬科大学, 薬学部, 教授 (30242861)
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Keywords | IRBIT / ストレス反応 / 多重リン酸化 / 細胞外環境センサー |
Research Abstract |
IRBITの多重リン酸化を介した複数の標的分子との相互作用が、IRBITの多重リン酸化パターンによって調節されていることを明らかにすべく、前年度に引き続き、IP3受容体とNa+/HCO3-共輸送体(NBC1)とに焦点を絞り、これら2つの標的分子に特異的に相互作用するIRBITリン酸化パターンの同定を試みた。前年度に、Phos-tag SDS-PAGEによるIRBITのリン酸化パターン識別に成功し、IRBITのIP3受容体に高親和性を示すリン酸化パターンを示すstage 3のリン酸化パターンが、プロテインキナーゼA(PKA)による、Ser 62,64,66のリン酸化が関与していることを示した。本年度は、このリン酸化を認識できるプローブ、リン酸化特異的抗体を作成した。in vitroのPKAによってリン酸化されたIRBITを認識するポリクローナル抗体が得られ、高浸透圧処理した際に出現するIP3受容体高親和性のIRBITもこの抗体で認識された。また、極めて面白いことに、このリン酸化(stage 3リン酸化)は、細胞内のpHが上昇するような状況で亢進することも明らかになった。一方、NBC1との結合にはIRBITのCK2によるリン酸化が重要であることも明らかにした。また、PKAによるリン酸化は、NBC1との結合には不要であり、CK2のリン酸化はIP3受容体との結合には影響を与えないことから、IRBITの多重リン酸化領域におけるリン酸化パターンの違いによって、IRBITは標的分子を選別していると思われる。
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Research Products
(2 results)