• Search Research Projects
  • Search Researchers
  • How to Use
  1. Back to project page

2010 Fiscal Year Annual Research Report

mRNA核外輸送と転写、翻訳との機能的カップリング

Research Project

Project/Area Number 21570195
Research InstitutionOsaka University

Principal Investigator

片平 じゅん  大阪大学, 生命機能研究科, 准教授 (30263312)

Keywords核-細胞質問輸送 / mRNA / 翻訳制御 / 熱ショック遺伝子
Research Abstract

新たに転写されたmRNAを効率よくタンパク質に翻訳する機構は、様々な刺激に応答して活性化された遺伝子を適切なタイミングで速やかに機能させるためとりわけ重要であり、ストレス応答、多細胞生物における細胞分化や形態形成といった高次生命機能発現の基盤となる。転写の場である核と翻訳の場である細胞質とが核膜により物理的に隔てられている真核生物では、このような時空間的に制御された遺伝子発現を可能にするため、mRNAの転写、プロセシング、核外輸送、翻訳といった、核および細胞質で起こる遺伝子発現の諸段階に関わる因子が相互に緊密に連携し、各素過程が機能的に共役している。TREX複合体は、mRNAの転写、プロセシングと核外輸送の過程を機能的に共役させる因子として知られているが、翻訳過程においてどのような役割を果たしているのかは、これまでに明らかにされていない。本年度は、免疫沈降法によりTREX複合体の結合因子を探索するとともに、結合因子の熱ショック遺伝子座における動態をクロマチン免疫沈降法により解析した。その結果、複数種のタンパク質翻訳関連因子がTREX複合体と共免疫沈降されること、タンパク質翻訳関連因子のあるものは、熱ストレスに応答して、熱ショック遺伝子に結合することを見出した。これらの結果から、TREX複合体は、転写の過程とタンパク質翻訳の過程を機能的に共役させる機能を有することが推察された。今後、タンパク質翻訳因子の熱ショック遺伝子へのリクルートに関する分子機構を解明していくとともに、レポーター系を開発し、TREX複合体の翻訳過程における役割の解明を試みる。

  • Research Products

    (2 results)

All 2011 2010

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] mRNAの核外輸送と細胞内局在化機構2011

    • Author(s)
      片平じゅん, ら
    • Journal Title

      生体の科学

      Volume: 62 Pages: 69-74

  • [Journal Article] Identification of importin alphal as a novel constituent of RNA stressgranules.2010

    • Author(s)
      K.Fujimura, et al.
    • Journal Title

      Biochim.Biophys.Acta.

      Volume: 1803 Pages: 865-871

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2012-07-19  

Information User Guide FAQ News Terms of Use Attribution of KAKENHI

Powered by NII kakenhi