2009 Fiscal Year Annual Research Report
線虫の軸索ガイダンス分子およびその受容体の局在機構
Project/Area Number |
21570230
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
小倉 顕一 Yokohama City University, 医学部, 助教 (20326028)
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Keywords | 軸索ガイダンス / C. elegans / Netrin / 線虫 / UNC-5 / 局在機構 / 神経 |
Research Abstract |
脳をはじめとする神経回路網は、神経細胞が他の神経細胞や筋肉細胞へと正確に軸索を伸長し、それらと正確に接合することにより形成される。軸索ガイダンス今子は、伸長する軸索に対し位置情報を提示し、その位置情報は、軸索先端の成長円錐に存在する軸索ガイダンス分子受容体により受容される。Netrin、 Slit、 Semaphorin等の軸索ガイダンス分子、および、それらの受容体が同定されつつあるが、神経細胞の多種多様な軸索走行パターンは、軸索ガイダンス分子、および、その受容体の多様性だけでは、到底説明できない状況にある。この状況を打開する仮説の1つは、軸索ガイダンス分子、および、その受容体には特異な局在機構が存在し、それが軸索走行の多機性を生み出しているというものである。事実、近年、この仮説を裏付ける報告が出始めている。しかしながら、軸索ガイダンス分子、および、その受容体の局在機構はほとんど明かとなっていない。本研究では、モデル生物である線虫C. elegansを用いて、それらの局在機構の解明を自指す。 今回、我々は、軸索ガイダンンス分子UNC-6/Netrinおよびその受容体であるUNC-5の局在制御分子UNC-51の新規結合・共役分子としてLET-92/PP2A-C(rotein phosphatase 2S catalytic subunit)を同定し、その論文をパブリッシュした。一方、軸索ガイダンンス分子UNC-6/Netrinの局在に関わる遺伝子を13同定し、その論文をパブリッシュした。
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