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2009 Fiscal Year Annual Research Report

霊長類の「匂い」によるコミュニケーション:生殖生理および配偶者選択への影響

Research Project

Project/Area Number 21570251
Research InstitutionOkayama University of Science

Principal Investigator

清水 慶子  Okayama University of Science, 理学部, 教授 (90135616)

Keywordsフェロモン / 月経周期 / 性ホルモン / チンパンジー / 匂い / 配偶者 / 交尾
Research Abstract

霊長類において、「匂い」(いわゆるフェロモン)が他個体の生殖器系機能活性やそれにともなう行動に影響を及ぼすとの前提に基づき、チンパンジーを用いて、メス→オス、メス→メスへの匂いによる化学交信の有無およびその効果を調べるために下記の実験を行った。
平成21年度は下記の実験を中心に行った。
1.メス・オス間の匂いによる化学交信
(1)行動実験
・正常月経周期各期における行動実験とその準備
実験に先立ち、チンパンジーの性周期を確認するために、尿中LH、estrogenおよびprogesterone代謝産物など、各種生殖関連ホルモン値を測定するための酵素免疫測定法の開発を行った。さらに、野生における交尾行動の意義とそのホルモン動態を調べるために野外で入手が可能な糞からの生殖関連ホルモン測定法の開発も行った。これらの方法により尿中LH、estrogenおよびprogesterone代謝産物、糞中estrogenおよびprogesterone代謝産物が測定可能となり、得られた結果は血中動態と相関することが明らかとなった。これらの結果に基づき、週3回の頻度で採取した飼育下の成熟メスチンパンジーの尿を用いて、各種生殖関連ホルモン動態を調べたところ、卵胞期、黄体期が区別でき、排卵日が推定可能であることが分かった。現在、研究協力者によりおこなわれたアフリカ、ウガンダでの野生チンパンジーの調査が終了し、持ち帰った糞からのホルモン抽出、分析作業をおこなっている。これらの結果を同時に記録した行動データと合わせ、行動と生殖関連ホルモン動態との関連について解析を行い、次いで同時に採取済みの匂い物質の解析を行う予定である。

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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