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2010 Fiscal Year Annual Research Report

大豆の難裂皮性の遺伝・生理機構の解明

Research Project

Project/Area Number 21580009
Research InstitutionNational Agriculture and Food Research Organization

Principal Investigator

高橋 良二  独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 作物研究所大豆生理研究チーム, 上席研究員 (90360445)

Keywords大豆 / 裂皮 / 種子品質 / 量的形質遺伝子座 / DNAマーカー
Research Abstract

(1)難裂皮性QTLに関する準同質遺伝子系統の育成と評価
年次および世代間で再現性の見られた難裂皮性QTL(量的形質遺伝子座)であるcr1近傍のSSRマーカーSatt216の遺伝子型を個体別に調査し、Satt216がヘテロになっているF_7系統(#86-26)よりSatt216が感受性親の「ナスシロメ」型に固定した4系統と抵抗性親の「エンレイ」型に固定した4系統の準同質遺伝子系統を育成した。それらの系統を圃場栽培して摘莢処理(開花後40日に上位半数の莢を切除)によって裂皮の発生を促した。そして、成熟種子の難裂皮性を裂皮指数(裂皮無:0~甚:4)によって評価して難裂皮性を評価するとともに、収量形質を測定して分散分析によって系統間差異の有無を調査した。その結果、cr1は難裂皮性を制御している(エンレイ型系統の裂皮指数:0.26、ナスシロメ型系統の裂皮指数:0.94)ことが確認された。一方、準同質遺伝子系統間で早晩性、子実重、100粒重等の収量関連形質に差は認められなかった。以上の結果より、cr1近傍のマーカーを用いることにより、早晩性とは無関係に、また粒大を減少させることなく難裂皮性を向上させることが可能であり、選抜マーカーとして有用であることが確かめられた。
(2)候補遺伝子の探索
cr1の候補遺伝子を明らかにするため、cr1の両側のSSRマーカーSatt216とBE021153との間に位置する遺伝子を大豆ゲノムデータベースによって網羅的に調査したところ、2個のパーオキシダーゼ遺伝子(Glyma02g05930.1とGlyma02g05940.1)がcr1近傍に存在することが明らかになった。両親から上記の遺伝子のゲノミッククローンをPCRで増幅してプラスミドベクターにクローニングして塩基配列を比較したが、差は認められなかった。

  • Research Products

    (2 results)

All 2011 2010

All Journal Article (2 results) (of which Peer Reviewed: 2 results)

  • [Journal Article] QTL analysis of soybean seed coat discoloration associated with IITT genotype.2011

    • Author(s)
      Oyoo ME, Benitez ER, Kurosaki H, Ohnishi S, Miyoshi T, Otobe C, Horigane A, Takahashi R.
    • Journal Title

      Crop Science

      Volume: 51 Pages: 464-469

    • Peer Reviewed
  • [Journal Article] QTL analysis of seed coat cracking in soybean.2010

    • Author(s)
      Oyoo ME, Benitez ER, Matsumura H, Takahashi R.
    • Journal Title

      Crop Science

      Volume: 50 Pages: 1230-1235

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2012-07-19  

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