2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21580027
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Research Institution | Chiba University |
Principal Investigator |
渡辺 均 千葉大学, 環境健康フィールド科学センター, 准教授 (80301092)
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Keywords | 園芸学 / 水質汚濁防止 / 環境分析 / 土壌学 / 屋上緑化 / シバ |
Research Abstract |
特殊緑化土壌の管理技術および植物管理技術の確立 本年度は本研究の最終年度であり、平成21年~23年の結果を分析し、都心部の施工現場16か所の実地調査を行なった。施工場所のシバの種類と土壌環境・条件を考慮しつつ、経年別、季節別の土壌物理性、化学性および植物体の生育調査を行なった。分析項目として、1)環境計測(気温、湿度、降水量、日射量)、2)土壌物理性(三相分布、粒径組成、土壌硬度、仮比重、保水性、透水性、イオン拡散係数、土壌温度)、3)有機物・土壌微生物(土壌呼吸、バイオマス)、4)土壌化学性(pH、電気伝導度、水溶性陽イオン、陰イオン、CEC、アンモニウム態窒素、硝酸態窒素、可給態リン酸、全リン酸、リン酸吸収係数、交換性陽イオン、全炭素、腐植率、全窒素、可給態窒素)、5)灌水および降雨後の排水の水質(pH、電気伝導度、溶存酸素、全窒素、アンモニウム態窒素含量、硝酸態窒素、リン酸、懸濁物質、有機態窒素)、6)生育調査(シバ、クロロフィル含量、乾物重、葉身長、葉幅長、葉緑素値) 上記の分析結果を総合的に考察し、植物の生育と土壌からの栄養塩類の溶脱の動きをまとめた。さらに、土壌中の水分の乾湿を調査し、植物の生育と最適施肥法、最適灌水法を考察した。これらの土壌環境(動態)と植物の生育調査を総合し、土壌の物理性および化学性の項目と関連の深い項目を抽出し、特殊緑化(屋上緑化および壁面緑化)の土壌管理指標、植物管理指標として再構築を試みた。総合的な特殊緑化管理技術(マニュアル化)を完結させた。
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