2009 Fiscal Year Annual Research Report
異質倍数性植物コムギにおけるステロール代謝パスウエイの特性解析
Project/Area Number |
21580080
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Research Institution | Yokohama City University |
Principal Investigator |
村中 俊哉 Yokohama City University, 木原生物学研究所, 教授 (60342862)
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Keywords | ステロール / 代謝工学 / コムギ / P450 |
Research Abstract |
コムギESTならびに完全長cDNA情報から、ステロール生合成に関わるアセチルCoAからステロール骨格形成に至る経路の酵素に相当するcDNAを抽出し、これらのcDNAをシロイヌナズナで過剰発現させる。ステロールプロファイル分析による化学的表現型(ケミカルフェノタイプ)を調査し、コムギにおけるステロール生合成遺伝子群の機能を明らかにすること、さらに、コムギにおけるステロール生合成遺伝子群について同祖遺伝子ごとにゲノムマッピングを行うとともにRT-PCR解析、マイクロアレイ解析による遺伝子発現解析の結果とシロイヌナズナを用いた酵素機能解析の結果を統合し、コムギ同祖遺伝子間における遺伝子機能の差異を明らかにするとともに、コムギステロール代謝パスウエイの特性を明らかにすることを目指す。今年度、コムギにけるステロール生合成のうち、シトステロールからスティグマステロールへの変換に係るチトクロームP450モノオキゲナーゼであるCYP701ホモログについての解析を行った。コムギのCYP701ホモログをクローニングし、昆虫細胞/バキュロウイルスの系でタンパク質を発現させた。タンパク質発現は確認できたが、インビトロの活性試験で、シトステロールからスティグマステロールへの変換は見られなかった。次にコムギCYP701ホモログを野生型シロイヌナズナで過剰発現させた。その結果、複数の独立のクローンで、野生型に比ベスティグマステロール含量が増加した予備的結果が得られた。今後、詳細なステロールプロファイリングを行うとともに表現型調査を実施する。
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Research Products
(5 results)