2011 Fiscal Year Annual Research Report
Project/Area Number |
21580090
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Research Institution | Shinshu University |
Principal Investigator |
片岡 正和 信州大学, 工学部, 准教授 (90332676)
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Keywords | 微生物遺伝 / ゲノム進化 / 放線菌 / 接合伝達 / TraB / 局在 / 発現 |
Research Abstract |
TraBタンパク質発現の時空間制御の解明 【目的】放線菌は、気中菌糸の形成など高度な分化を示す。TraBの発現をリアルタイム解析手法で明らかにし、TraB発現の時空間制御を解明する。 【成果】放線菌遺伝子水平移動の中心的役目を持つTraBのリアルタイム追跡プローブTraB-GFPを用いて、野性型のTraBの発現と局在を明らかにし、明白な膜局在タンパク質であることを明らかにした。 局在決定ドメインの決定 【目的】TraBは膜に局在しているが、局在に必要なドメインは、見つかっていない。TraBの機能構造を明らかにするため、膜局在ドメインを決定する。 【成果】TraB領域に様々な欠失変異を持つTraB-GFP融合タンパク質発現系を構築し、膜局在に必要な領域の特定と最小領域の確定を行った。 TraBタンパク質のATP結合ドメインの機能 【目的】TraBタンパク質によるDNA輸送の際のエネルギー供給を明らかにするためATP結合ドメインの活性とDNA輸送との関連を調べる。 【成果】TraBの大腸菌を用いた発現系を構築し、TraBのATPase活性をATP transporterの活性測定法をやマカライトグリーンを用いた活性測定法で確認した。多数の点突然変異TraBを作製、それらのATPase活性を測定し、必要な残基の確定を行った。その結果よりATPase活性とプラスミド伝達活性の密接な関連を明らかにした。 TraBタンパク質を含む複合体 【目的】TraBタンパク質を含む複合体を解析する。 【成果】TraBとTraAタンパク質の物理的結合と機能相補の時空間的タイミングを明らかにした。
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