微生物由来ペプチダーゼの機能解析とβーアミノ酸含有ペプチド合成への応用

2011 Fiscal Year Annual Research Report

• Project/Area Number: 21580100
• Research Institution: Toyama Prefectural University
• Principal Investigator: 米田 英伸 富山県立大学, 工学部, 准教授 (50285160)
• Keywords: ペプチダーゼ / アミダーゼ

Research Abstract

β-アミノ酸含有ペプチドは、生体内における各種ペプチダーゼによる加水分解に対して抵抗性を示し、医薬品分野においてペプチド模倣化合物あるいは特異的な阻害剤として有用な化合物である。このβ-アミノ酸含有ペプチドを酵素法により合成することを目的として、Pseudomanas属細菌株由来のβ-Ala-Xaaジペプチダーゼ(BapA)について引き続き検討するとともに、新たに自然界の微生物や研究室保存菌株より、新規なβ-ペプチド特異的ペプチダーゼを生産する微生物を探索した.このうちの1菌株よりβ-ペプチド特異的ペプチダーゼの精製を行い、基質特異性、反応の最適温度、最適pH、安定性、分子量などの酵素化学的諸性質を明らかにした。さらに、本酵素をコードする遺伝子を単離することにも成功し、その遺伝子を大腸菌において発現させ、組換え酵素の大量調製を行った。そして、得られた酵素を用いてβ-ペプチド合成を検討した。