2011 Fiscal Year Annual Research Report
糖タンパク質糖鎖の酵素的導入による生体認識配糖体創製のための基盤構築
Project/Area Number |
21580117
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Research Institution | Osaka City University |
Principal Investigator |
伊藤 和央 大阪市立大学, 大学院・理学研究科, 准教授 (20183171)
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Keywords | 糖鎖 / 酵素 / 生体材料 / 生体認識 |
Research Abstract |
1、組換え糖鎖遊離酵素の結晶化とX線結晶構造解析 大腸菌で発現した組換え糖鎖遊離酵素の立体構造を明らかにするために、組換え発現糖鎖遊離酵素の結晶化とX線結晶解析を行った。その結果、精製した発現酵素を用いて様々な結晶化条件を検討したところ、いくつかの条件において形状の異なる酵素の結晶を得ることに成功した。得られた結晶化条件をもとに、さらに結晶化条件を検討し、測定に適すると考えられる複数の単結晶を得ることに成功した。これらの結晶のX線結晶解析を行ったところ、立体構造を決定するために適した結晶であることが明らかとなった。このため、得られた結晶を用いてさらに構造解析を行うことによって、組換え発現糖鎖遊離酵素のX線結晶構造解析による立体構造が解明されるものと期待できる。 2、糖鎖遊離酵素遺伝子への変異導入と変異酵素の機能解析 糖鎖遊離酵素遺伝子に様々な欠失変異を導入し、欠失導入酵素の発現系を構築するとともに変異酵素を発現し、各種欠失変異酵素の糖タンパク質からの糖鎖遊離作用を調べた。その結果、糖鎖遊離酵素のC末端領域が、基質となる糖タンパク質との相互作用に関与していることが示唆された。 3、組換え糖鎖遊離酵素の免疫化学的性質の解析 精製した組換え発現糖鎖遊離酵素を抗原として、同酵素に対する抗体を調製した。得られた抗体を用いた免疫化学的検出法によって、組換え発現糖鎖遊離酵素と構造的に類似した酵素が存在することを見出した。また、得られた抗体を用いて、組換え発現糖鎖遊離酵素の探索法を構築し、生体試料中の類似酵素の検出を行った。そして、この方法は、同酵素と特異性の類似した酵素のマススクリーニングに利用できることが明らかとなった。
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[Presentation] Molecular and biochemical characterization of levansucrase from Bacillus licheniformis RN-012011
Author(s)
Nakapong, S., Pichyangkura, R., Iizuka, M., Ito, K., and Pongsawasdi, P.
Organizer
The 3^<rd> Biochemistry and Molecular Biology International Conference
Place of Presentation
Chiang Mai, Thailand
Year and Date
2011-04-20
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