2010 Fiscal Year Annual Research Report
リン酸化情報ハブに着目した機能性食品・栄養成分の作用メカニズムの解析
Project/Area Number |
21580157
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Research Institution | Nihon University |
Principal Investigator |
関 泰一郎 日本大学, 生物資源科学部, 准教授 (20187834)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
有賀 豊彦 日本大学, 生物資源科学部, 教授 (50096757)
細野 崇 日本大学, 生物資源科学部, 助手 (80445741)
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Keywords | Sulfide / Food function / garlic |
Research Abstract |
本研究では、リン酸化情報ハブタンパク質に着目し、これまでに解明されていない機能性食品成分によるアポトーシス誘導メカニズムを新しい切り口から分子レベルで解明する。本年度は特にROS産生以降のアポトーシス誘導シグナル以前の細胞内情報伝達システムを明らかにする目的で、細胞内の様々なストレスを受容して、そのストレスをタンパク質のリン酸化を介した情報へと変換するリン酸化情報ハブタンパク質に着目し、redox western分析などを駆使、応用して機能性成分の作用起点を明確にしようとした。これまでに我々がニンニク由来の強力な抗がん作用物質として同定したジアリルトリスルフィドがヒト単球性白血病細胞株U937細胞タンパク質内でジスルフィド結合を形成させるかをredox 2D-PAGEを用いて解析した。その結果、ジアリルトリスルフィド処理により特異的に出現する約27kDaと約50kDaの2つのスポットを検出した。これらのスポットは2D-PAGEにおいて対角線よりも下に現れたことから、ジアリルトリスルフィドによりタンパク質分子間でジスルフィド結合が形成されたものと判断した。これらのタンパク質についてLC-MS/MSを用いて解析したところ、50kDaについては未同定の新規タンパク質であり、27kDaのタンパク質はheat shock proteinの一種と同定された。これらのタンパク質の機能について現在解析中である。
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