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2009 Fiscal Year Annual Research Report

生物多様性の喪失をもたらす外来樹種ニセアカシアの種子繁殖メカニズムの解明

Research Project

Project/Area Number 21580172
Research InstitutionYamagata University

Principal Investigator

小山 浩正  Yamagata University, 農学部, 准教授 (10344821)

Keywords種子散布 / 発芽 / 休眠 / 散布 / 外来種 / 生物多様性 / 環境保全
Research Abstract

ニセアカシアの種子繁殖の特性を調べるために、研究地と設定した山形県鶴岡市を流れる一級河川の赤川の河川敷沿いに分布する30個体を選定し、種子採取を行い、休眠種子と非休眠種子の比率を求めたところ、すべての個体が休眠と非休眠の種子を生産していることが確認された。したがって、ニセアカシアは種子異型性を示すと言える。ただし、その生産比率は個体間で大きく異なり、非休眠種子の比率は最低で8%、最大で約60%であった(平均では44%)。これらの比率の個体間順位は翌年も大きく変わらず、両年間で有意な正の相関を示した。したがって、休眠種子あるいは非休眠種子の生産のしやすさは個体の特性と考えられた。個体サイズと非休眠種子生産比率の間には有意な関係はみとめららず、上流に休眠種子を生産する個体が多く、下流に非休眠種子を生産する個体が多い傾向にあることが明らかになった。
土壌に埋めた種子を掘り出し、当年採取種子とヒートショック、変温性、傷付け処理に対する反応を調べた所、ヒートショックおよび変温性に対しては発芽促進効果が示さず、傷付け処理に対して飲み発芽促進効果が認められた。また、これらは埋土させた種子と当年採取種子の間に有意な違いは認められなかった。以上のことから、ニセアカシア種子は土壌中で特性が変化することはなく、物理的攪乱にのみ反応して発芽することが明らかになった。

  • Research Products

    (3 results)

All 2010 2009

All Journal Article (2 results) Presentation (1 results)

  • [Journal Article] 個体別にみたニセアカシアの非休眠・休眠種子の生産比率とその分布2009

    • Author(s)
      千葉翔・小山浩正・高橋教夫
    • Journal Title

      東北森林科学会14回大会講演集 14

      Pages: 58

  • [Journal Article]2009

    • Author(s)
      小山浩正・高橋文, (崎尾均編)
    • Journal Title

      ニセアカシアの生態学第6章河川敷におけるニセアカシアの分布拡大に果たす種子の役割(文一総合出版)

      Pages: 99-112

  • [Presentation] ニセアカシア種子における休眠と非休眠の生産比率 -個体による違いと河川周辺における分布状況-2010

    • Author(s)
      千葉翔・小山浩正・高橋教夫
    • Organizer
      平成21年度森林・林業技術交流会発表会
    • Place of Presentation
      秋田市
    • Year and Date
      2010-02-05

URL: 

Published: 2011-06-16   Modified: 2016-04-21  

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