2009 Fiscal Year Annual Research Report
伐採後の林地残材のバイオマス資源としての収穫が植栽木の成長に与える影響
Project/Area Number |
21580184
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Research Institution | University of Miyazaki |
Principal Investigator |
高木 正博 University of Miyazaki, 農学部, 准教授 (70315357)
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Keywords | 林学 / バイオマス / 廃棄物処理 |
Research Abstract |
宮崎大学農学部附属自然共生フィールド科学教育研究センター田野フィールド(演習林)内の約1年前に伐採された跡地に,春(平成22年)にヒノキを植栽した。通常の植栽方法通り3年生ヒノキ苗を1.8m間隔で植栽した。その後,それぞれ約10m四方の,A) 枝葉を総て取り除く区(対照区),B) 枝葉を地ごしらえして残す区(通常の処理),C) 葉は残し大枝のみ収穫する区(バイオマス利用を想定)の各処理区を設定した。枝葉の栄養分としての役割を明らかにするために,各試験区の残されたもしくは取り除いた枝葉の単位面積あたりの重量を測定した。平成22年度に含有無機成分量を測定する。 地表面の枝葉の処理が土壌中の栄養分に与える影響を明らかにすることを目的として,各試験区にそれぞれ4つずつの深さ50cm,内径5cmの土壌水採取用の井戸を設置した。降雨後に井戸内のボトルに貯まった土壌水を採取し,含有する無機イオンの分析作業を始めた。また林地に通常供給される栄養分として,降水の無機イオン濃度を分析した。既設の降水採取装置に貯まった降水を降水毎に採取した。無機イオンの分析は現有のイオンクロマトグラフィと新規に購入した原子分光吸光光度計を用いた。 地形,土壌,履歴および枝葉の質が異なることによる影響を明らかにするために,試験地は21年度設置分とだけでなく22年度にも別の場所に設置予定である。そのためのヒノキ林の伐採を,21年度設置個所から1km離れた林分で行った。
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