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2013 Fiscal Year Annual Research Report

マツ葉ふるい病菌の生葉及び落葉における生息密度―樹木病原菌の個体群解析

Research Project

Project/Area Number 21580185
Research InstitutionKagoshima University

Principal Investigator

畑 邦彦  鹿児島大学, 農学部, 准教授 (00325771)

Project Period (FY) 2009-04-01 – 2014-03-31
KeywordsLophodermium pinastri / マツ葉ふるい病菌 / 内生菌 / 個体群密度 / クロマツ / 針葉 / 対峙培養 / 菌種間相互作用
Research Abstract

本研究の前年度までの成果により、L. pinastriの個体群密度は針葉断片あたりの分離コロニー数を指標として把握することが可能であることが、空中胞子密度の変動の指標としては落葉上の成熟子嚢盤数が有効であることが示唆されている。これらの知見に基づいて23年度から本年度まで本菌の個体群密度の時間的・空間的変動の追跡調査を行った。
その結果、本菌の生葉における季節変動がかなり不安定なのに対して、枯死葉における季節変動は比較的安定しており、針葉組織内におけるコロニーの状態が変動の安定性に影響している可能性が示唆された。地域変動に関しては、コロニー数、子嚢盤数とも一定の傾向が見られず、本菌以外の外的で不安定な要因の関与が示唆された。
その外的な要因としては、本菌以外に同じ針葉の組織内に感染している他種の糸状菌との相互作用が重要であると示唆されたため、本菌と、クロマツ針葉から分離された他種の菌8種との間で対峙培養試験を行った。この結果、本菌と他種の菌は概ねお互いの間に水溶性の抗菌物質によると思われるかなり強い成長阻害作用を働かせていることが明らかとなった。また、同じ針葉における本菌と他種の菌の分離状況及び各調査における分離率の比較から、実際の針葉上でも両者の間には強い排他性が存在しており、特に全体的な菌の分離率が高い状況ではこの排他性が顕著に現れることが明らかとなった。なお、この他種の菌については特定の菌種のみが働いているわけではなく、本菌も含めて全体的に生息している菌種間に負の相互作用が生じていると思われた。

Current Status of Research Progress
Reason

25年度が最終年度であるため、記入しない。

Strategy for Future Research Activity

25年度が最終年度であるため、記入しない。

  • Research Products

    (1 results)

All 2014

All Journal Article (1 results) (of which Peer Reviewed: 1 results)

  • [Journal Article] 鹿児島県の海岸クロマツ林の落葉におけるマツ葉ふるい病菌Lophodermium pinastriの子嚢盤数の季節変動2014

    • Author(s)
      濱田正信・曽根晃一・畑邦彦
    • Journal Title

      鹿児島大学農学部演習林研究報告

      Volume: 41 Pages: 印刷中

    • Peer Reviewed

URL: 

Published: 2015-05-28  

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