2010 Fiscal Year Annual Research Report
セルロース系ブロックコポリマーの精密合成と超分子構造に基づく機能発現
Project/Area Number |
21580205
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Research Institution | Kyoto University |
Principal Investigator |
上高原 浩 京都大学, 農学研究科, 助教 (10293911)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
吉永 新 京都大学, 農学研究科, 助教 (60273489)
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Keywords | セルロース / オリゴ糖 / ブロックコポリマー |
Research Abstract |
研究計画に従って以下の成果を得た。 1. ブロック的メチル化/エチル化セロオリゴ糖および類縁体と疎水性化合物からなる複合体の調製と機能非還元性末端単糖をガラクトースとしたブロック的メチル化およびエチル化四糖とセロオリゴ四糖を新規に調製した。それらは両親媒性であり界面活性を示し、水中で直径200nm程度の粒子構造を形成することがわかった。次いで、それら4糖4種類と疎水性薬物のモデル化合物である水に溶解しないQuantum Dot(QD)との複合粒子を調製し、U937細胞などを用いて細胞毒性、細胞ラベル化能を調べた。その結果、ブロック的メチル化/エチル化セロオリゴ糖およびその類縁体は、同様の糖系界面活性剤であるオクチルグルコシドに比較して低い細胞毒性を示した。また、細胞表面に複合体が接着する機構により生きた細胞蛍光ラベルすることに成功した。 2. メチルセルロース系ブロックコポリマーの水中で形成する超分子構造の精密解析 ブロック的メチル化セルロースが水中で形成する超分子構造を氷包埋クライオ電顕法により明らかにした。親水的な無保護のセロビオースと2, 3, 6位の水酸基がすべてメチル化されたメチルセルロースからなるジブロックコポリマーは、25℃以上の水中で長い超分子構造体を形成し、温度上昇と共にその数を増やし3次元ネットワークを形成するという現象を可視化することに成功し、メチルセルロースの熱ゲル化機構を分子レベルで明らかにすることに成功した。 3. 新規セルロース系ジブロックコポリマーの調製 セロオリゴ糖アセテート分子末端にアジド基を、ポリアミノ酸分子末端にプロパルギル基を導入し、フイスゲン反応によりセルロース誘導体とポリペプチド鎖からなるジブロックコポリマーの調製に成功した。
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Research Products
(10 results)
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[Presentation] Structure-property relationships of cellulose ethers with regioselective and blockwise substituent patterns2011
Author(s)
H.Kamitakahara, A.Nakagawa, A.Yoshinaga, C.Ishizu, T.Takano, T.Imai, J.Sugiyama, K.Hirai., Y.Tankaka, F.Steiniger, V.Sarbova, D.Fenn, A.Koschella, Th.Heinze
Organizer
第241回アメリカ化学会年次大会
Place of Presentation
アメリカ合衆国・アナハイム(招待講演)
Year and Date
2011-03-28
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