2010 Fiscal Year Annual Research Report
食行動記録データによる青果物消費減少要因に関する実証的研究
Project/Area Number |
21580287
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Research Institution | National Agriculture and Food Research Organization |
Principal Investigator |
大浦 裕二 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 中央農業総合研究センター・マーケティング研究チーム, 主任研究員 (80355479)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
櫻井 清一 千葉大学, 園芸学研究科, 准教授 (60334174)
山本 淳子 独立行政法人農業・食品産業技術総合研究機構, 中央農業総合研究センター・農業経営研究チーム, 主任研究員 (00355471)
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Keywords | 消費者 / 食行動 / 果物 |
Research Abstract |
消費者の食品の購入から調理、摂取、保存までの食行動記録データを、Web上で把握する記録システムを用いて収集した。対象者は首都圏在住の高校生以下の子供がいる女性40名(20代~50代)で、2週間の青果物・果物・肉・魚・加工食品・調理食品等の購入(入手)状況および世帯員全ての食事内容を記録してもらった(2010年6月に実施)。また、記録データを補完するために、ライフスタイルや食に対する意識に関するアンケート調査を実施するとともに、ライフステージ別にモニターを6名選定し、食行動を規定する要因に関するヒアリング調査を行った。 また、収集した記録データ(第1期:2009年11月の3週間、第2期:2010年6月の2週間)を用いて、果物の消費実態に関する基礎的分析を行った。果物の購入品目数(果物の種類別に、1店舗での1回の購入を1品目とカウントしたもの)はモニターによる個人差が大きく、第1期では0~9、第2期では0~6であった。また、モニター1人あたり・1週間あたりの購入品目数は、第1期が1.64、第2期が1.43と季節による違いが見られ、初夏(6月)よりも晩秋(11月)の方が多いことがわかった。果物の種類別にモニター1人あたり・1週間あたりの購入品目数を見ると、第1期ではミカン0.42、バナナ0.40、りんご0.32となっていたのに対し、第2期ではバナナが0.44、スイカ0.12、キウイフルーツ0.12、さくらんぼ0.12となっていたことから、季節によって購入が多い果物の種類は異なっているものの、バナナは季節にかかわらず購入が特に多い果物であることが明らかになった。
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Research Products
(1 results)