2009 Fiscal Year Annual Research Report
農村の新たな担い手の戦略的確保に向けたグリーンツーリズムに関する基礎的研究
Project/Area Number |
21580295
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Research Institution | Tokyo Institute of Technology |
Principal Investigator |
津々見 崇 Tokyo Institute of Technology, 大学院・情報理工学研究科, 助教 (40323828)
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Co-Investigator(Kenkyū-buntansha) |
十代田 朗 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 准教授 (70226710)
羽生 冬佳 筑波大学, 大学院・人間総合科学研究科, 准教授 (40302971)
佐野 浩祥 立教大学, 観光学部, 助教 (50449310)
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Keywords | 農業体験 / 農業ワーキングホリデー / OD分析 / 主成分分析 / 数量化理論II類 / インターネット調査 |
Research Abstract |
本研究はグリーンツーリズムを、農業の担い手となる人材確保の戦略的手段として位置づけ、グリーンツーリズム実施農村の実施状況と利用特性、農村と市場都市の結びつき及びその要因、参加率向上のための支援システムの在り方、を考察することを目的としている。本年度はまず、既存文献等より先進的なグリーンツーリズムの事例を抽出し、農業ワーキングホリデーや農業体験を実施する農村、農業レジャー公園、地元農産物の宿泊施設での活用事例について視察及び実施主体へのインタビュー調査等を実施した。また、気候条件によって全国を97地域に区分、それぞれの地域特性(農業生産環境特性、立地特性)を明らかにした。続いてこれらの地域へのグリーンツーリズム客の特性を把握するために、2段階に分けて消費者インターネットアンケートを実施した。スクリーニング調査では「農村での余暇活動メニュー」全般について経験率・認知率、今後の参加意向等を訪ね、その中で本格的グリーンツーリズムに該当するメニューの経験者へ本調査を実施した。居住地・訪問地(97地域区分)の他、詳細な活動内容や選択理由、旅行費用、日常の生活や趣味等の嗜好についても訊ね、(1)サンプル数は限定的ながらも、グリーンツーリズムに関する全国的なOD表を作成、(2)発地として有力な地域の特性を考察した。さらに、全国の自治体の農業関係部局ヘグリーンツーリズムの実施状況、集客状況についてもアンケート調査をしている。次年度は両者の対照を行うことで、グリーンツーリズムに有望な農村側・居住地側の条件を整理しマーケティングの方法論として整理する。また、グリーンツーリズム参加に係るコスト分析や農業生産との関係の分析、さらにグリーンツーリズムに対する期待・満足、コスト負担感に影響するポイントの分析等を行うことを予定している。
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